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歯医者で口臭を改善できるって本当?治療法と自宅でできる対策も

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

口臭は自分では気づきにくく、他人からも指摘されにくいデリケートな問題です。

しかし、実際には多くの人が悩んでおり、その原因や対策を正しく理解していないケースも少なくありません。市販のマウスウォッシュやガムなどで一時的に口臭を抑えることはできても、根本的な改善には至らないことが多いのが現実です。

そのようななか、注目されているのが歯医者での口臭治療です。

今回は、歯医者で本当に口臭を治すことができるのか、そもそも口臭の原因とは何なのか解説します。歯科医院で行われる治療や自宅でできるケア方法についても解説しますので、口臭にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

歯医者で口臭を改善できる?

歯医者で口臭を改善できるか説明するイメージ

口臭の多くは口の中に原因があり、歯科医院での診察・治療によって改善できるケースが多く存在します。特に歯周病や虫歯、舌の汚れ(舌苔)などが口臭の主要な要因であり、これらは歯科での専門的なケアによって改善が可能です。

また、口臭測定器を用いた診断や、患者さんの状態に合わせた口腔ケア指導も行われており、口臭の原因を見える化してアプローチすることができます。

ただし、すべての口臭を歯科医院で改善できるわけではなく、内科的疾患や心理的要因が関係している場合には、ほかの専門科との連携が必要なケースもあります。そのため、まずは歯科医院で正確な原因を突き止めることが、口臭治療の第一歩となるでしょう。

口臭の原因

口臭の原因になる歯周病のイメージ

口臭にはさまざまな原因があり、それぞれに応じた対処が必要となります。ここでは代表的な4つの口臭のタイプについて解説します。

生理的口臭

生理的口臭は、誰にでも起こる自然な口臭です。主に、起床時・空腹時・緊張時などに発生しやすく、唾液の分泌量が減少することで、口内の細菌が繁殖しやすくなるのが原因です。

たとえば、朝起きたときに口の中が乾いていたり、口の中がネバつくと感じたりするのは、生理的口臭が強くなっているサインです。これらの口臭は、通常、食事や水分補給、歯磨きなどによって改善され、一時的なものが多いため、深刻に悩む必要はありません。

ただし、口腔ケアが不十分な場合は、生理的口臭が慢性化しやすくなるため注意が必要です。

病的口臭

病的口臭は、歯周病や虫歯、舌苔、ドライマウスなどの口腔内の疾患が原因で発生する強いにおいを伴う口臭です。特に歯周病は、歯肉の炎症や膿、歯垢の蓄積によって悪臭を発することが多く、放置すると進行して口臭がひどくなっていきます。

また、糖尿病や胃腸障害、鼻や喉の病気などが原因で発生する全身疾患に由来する口臭も病的口臭に含まれます。

これらは歯科だけでなく、医科の診断と連携した対応が必要となる場合があります。病的口臭は一時的なものではなく、継続的に強いにおいが続くことが特徴であり、自己判断でのケアでは改善が難しいケースも少なくありません。

飲食物による口臭

口臭のなかには、特定の飲食物が原因で一時的に発生するものもあります。

代表的なのは、にんにく、たまねぎ、ニラ、アルコール、コーヒーなどです。これらに含まれる成分が血液中に吸収されたあと、肺を通じて体外に放出されることで、強いにおいが口から出るようになります。

このタイプの口臭は一時的なものであり、時間の経過とともに自然に軽減しますが、食後すぐに人と会う予定がある場合などには注意が必要です。対策としては、水分を多めに摂取する、食後に歯磨きやうがいを行うなどが挙げられます。

また、毎日の食事内容が偏っている場合や、加工食品や脂質が多い食生活を続けていると、腸内環境が乱れ、結果的に体内からにおいが出るケースもあります。食生活を見直すことも、飲食物による口臭を防ぐ有効な方法です。

心理的口臭

心理的口臭とは、実際には口臭がほとんどない、またはまったくないにも関わらず、本人が強く口臭を気にしてしまう状態を指します。精神的な不安やストレスが原因となっている場合が多く、周囲からは臭わないと指摘されても納得できない傾向があります。

このような状態は、過去に口臭を指摘された経験や、対人関係のストレスなどがきっかけで発症することがあり、本人の生活や人間関係に大きな影響を及ぼすこともあります。

歯科での検査によって明確な原因が見つからない場合でも、患者さんの不安を軽減するためのカウンセリングや心療内科との連携が求められます。

口臭を改善するために歯医者で行われる治療

口臭改善のために歯科医院で歯のクリーニングをするイメージ

歯科医院では、専門的な診断と治療に基づいて、根本的な口臭の改善を目指します。以下に代表的な治療方法をご紹介します。

歯周病治療による改善

歯周病は病的口臭の最大の原因と言われており、歯茎の奥で悪臭を放つガスが発生します。

歯科医院では、歯石の除去(スケーリング)や歯周ポケットの洗浄、抗菌剤の使用などで炎症を抑え、歯周病をコントロールしていきます。この治療によって、口臭の原因菌が減少し、口臭も次第に軽減されます。

初期の歯周病であれば数回の治療で改善が期待できますが、重度の場合は長期的な通院とホームケアの徹底が必要です。

舌苔の除去とケア

舌の表面に付着する白や黄の汚れ、いわゆる舌苔(ぜったい)は、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)を多く発生させる場所です。

歯科医院では、専用の舌ブラシや器具を用いて安全に舌苔を除去します。また、自宅でのケア方法についても指導が行われ、舌を傷つけずに清潔に保つ方法が学べます。自己流で舌を強くこすると逆効果になることがあるため、歯科医院で正しい方法を学ぶことが重要です。

口腔内の清掃と指導

歯科医院では、歯のクリーニングを通じて、普段の歯磨きでは取り切れない歯垢や汚れを除去し、口腔内の衛生環境を整えます。加えて、正しい歯磨きの方法や使用すべき歯ブラシ・歯間ブラシの種類など、個人に合わせた口腔ケアの指導も行います。

このようなプロフェッショナルケアとセルフケアの両立が、口臭を防ぐための鍵となります。

自宅でできる口臭対策

口臭対策で専用ブラシで舌苔を除去するイメージ

歯医者での治療とあわせて、日常生活のなかでできる口臭対策も非常に重要です。以下に、効果的な自宅での予防・改善方法をご紹介します。

しっかり歯磨きをする

毎日の歯磨きは、口臭予防の基本です。

ただし、間違った方法で磨いていては十分な効果が得られません。歯と歯茎の境目や奥歯の裏側、歯間部など、汚れが残りやすい場所を丁寧に磨くことが重要です。

また、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間や歯と歯茎の境目に付着した汚れも落としましょう。これにより、プラーク(歯垢)を減らし、口臭の原因となる細菌の繁殖を防ぐことができます。

舌のケアを習慣にする

舌の表面には、食べカスや細菌が付着しやすく、放置すると舌苔となって強い口臭の原因になります。舌専用のブラシを使用して、優しく舌を清掃することを習慣にしましょう。

ただし、力を入れすぎると舌を傷つける可能性があるため、力を入れすぎず、奥から手前に軽くこするのが基本です。舌磨きは1日1回、朝の歯磨き時に行うのが効果的です。

唾液の分泌を促す

口臭の原因の一つに、口の中の乾燥があります。

唾液には、細菌の繁殖を抑える働きがあり、口の中を清潔に保つ役割を担っています。そのため、こまめに水分補給をすることが大切です。加えて、キシリトール入りのガムを噛む、よく噛んで食事をすることで、唾液の分泌を促すことができます。

また、加齢やストレスによって唾液の分泌量が減少することもあるため、乾燥を感じたら早めの対策を心がけましょう。

食生活を見直す

食事内容は口臭と密接に関係しており、毎日の食生活を見直すことで口臭の改善につながるケースもあります。

にんにくやニラ、アルコールなど、においの強い食品は一時的に口臭を悪化させる原因となります。また、肉類や脂っこい食事ばかりに偏ると、腸内環境が乱れ、体の内側からにおいが発生することもあります。

さらに、極端な糖質制限や食事抜きのダイエットは、体内の代謝バランスが崩れ、独特な口臭が出ることもあります。

口臭対策としては、食物繊維を多く含む野菜・果物を摂取すること、そしてよく噛んで食べる習慣を取り入れることが効果的です。バランスのとれた食事は、口腔環境の改善だけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。

毎日の食事を見直すことが、口臭予防の第一歩といえるでしょう。

まとめ

口臭を治療して笑顔で働く男性

口臭は多くの人が悩んでいるにも関わらず、その原因や適切な対処法について十分に理解されていないことが多い問題です。市販の口臭ケア用品では一時的に改善されることがあっても、根本的な原因を解決するには限界があります。

その点、歯医者での専門的な診断と治療は、病的口臭の改善に非常に有効です。歯周病治療や舌苔の除去、口腔内のクリーニングなどによって、口臭の元となる要因を取り除くことが可能です。また、自宅での丁寧なケアや生活習慣の見直しも口臭対策には欠かせません。

まずは、歯科医院で診察を受けて、正確な原因を突き止めることが大切です。口臭は改善できます。恥ずかしがらずに、歯医者で相談してみましょう。

口臭にお悩みの方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

志賀 勇太

■この記事の監修者

志賀 勇太

経歴
  • 平成22年3月 北海道医療大学歯学部 卒業
  • 平成25年4月~平成26年3月 北海道大学口腔顎顔面外科学教室 研修医
  • 平成26年4月 医療法人社団一心会 新札幌いった歯科 入社
  • 平成26年8月 医療法人社団一心会 厚別ウエスト歯科 勤務
  • 平成28年4月 医療法人社団一心会 厚別ウエスト歯科 副院長就任
  • 平成28年10月 医療法人社団一心会 新札幌いった歯科 副院長就任
  • 令和元年7月 相武台ゆうデンタルクリニック 開院
所属学会・資格
  • OTAペリオコース担当講師
  • インビザライン 認定医(プラチナエリートステータス取得)
  • 臨床歯科麻酔管理指導医
  • 顕微鏡歯科学会 会員
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 日本非抜歯矯正研究会 会員
  • OJ 会員

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親知らずが横向きに生えたら抜歯が必要?抜歯の目安と注意点を解説

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

親知らずが横向きに生えていると診断され、抜歯すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。痛みや腫れなどの自覚症状がないと、本当に抜く必要があるのか疑問に思うこともありますよね。

しかし、横向きの親知らずを放置すると、汚れがたまって虫歯や歯周病の原因になるだけでなく、手前の健康な歯まで傷つけてしまうリスクがあります。

この記事では、親知らずが横向きに生える原因や放置するリスクについて解説します。さらに、抜歯の具体的な流れや術後の注意点も詳しくご紹介しますので、お口のトラブルを未然に防ぎたい方はぜひ参考にしてください。

親知らずが横向きに生える原因

親知らずが横向きに生える原因を考えるイメージ

親知らずが横向きに生える主な原因は、顎のスペース不足です。親知らずは、ほかの永久歯が生えそろったあとに、歯列のいちばん奥へ最後に生えてくる歯です。

そのため、もともと顎が小さい方や、奥歯のさらに後ろに十分な空間がない方では、まっすぐ生える場所を確保しにくくなります。

現代人は、食生活の変化によって以前より顎がしっかり発達しにくい傾向があるといわれています。顎が十分に発達していないと、親知らずが本来の位置へ出てこられず、横向きや斜めの状態で生えてくることがあります。

また、親知らずは生える時期が遅いため、すでに並んでいる手前の歯にぶつかりやすいことも特徴です。その結果、歯ぐきや骨の中に一部埋まったまま、横向きにとどまるケースも少なくありません。

見た目では分かりにくくても、レントゲン撮影で初めて状態が確認できることもあります。

横向きに生えた親知らずは抜歯したほうがよい?

横向きに生えた親知らずは抜歯したほうがよいかスマホで調べる女性

横向きに生えた親知らずは、抜歯を提案されることが多いです。親知らずは歯列のいちばん奥にあるため、もともと歯ブラシが届きにくく、汚れが残りやすい場所です。そこへさらに横向きに生えている状態が加わると、清掃が難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

さらに、横向きに生えている親知らずは、歯の頭の部分が十分に見えていないことも少なくありません。

歯ぐきや顎の骨に一部が埋まっているケースが多く、そのすき間に汚れや細菌がたまりやすくなります。こうした状態では、親知らずそのものだけでなく、手前の大切な歯まで虫歯や炎症の影響を受けることがあります。

また、横向きの親知らずは、周囲の歯を押したり、歯並びに悪影響を与えたりする可能性もあります。今は痛みや腫れがなくても、将来的にトラブルにつながることがあるため、症状が出る前の段階で抜歯が検討されることもあります。

ただし、すべての横向きの親知らずをすぐに抜歯するとは限りません。親知らずの向きや深さ、神経との距離、現在の症状の有無などを確認したうえで、経過観察が適している場合もあります。自己判断せず、まずは歯科医院で状態を確認することが大切です。

横向きに生えた親知らずを放置するリスク

親知らずを放置するリスクについて説明するイメージ

親知らずが横向きに生えていても、目立った症状がなければ、すぐに抜歯の必要性を感じないかもしれません。

しかし、放置するとさまざまなトラブルにつながることがあります。

特に、「疲れたときや寝不足のときに、たまに歯ぐきが腫れる」「奥歯のあたりに違和感がある」といった場合は、横向きの親知らずが関係していることも少なくありません。

親知らずの周囲は汚れがたまりやすく、炎症が起こると繰り返しやすいのが特徴です。症状が落ち着いたように見えても、原因そのものがなくなっているわけではないため、気づかないうちに周囲の歯や歯ぐきへ負担がかかっていることがあります。ここでは、横向きに生えた親知らずを放置する主なリスクをご紹介します。

周囲の歯を圧迫する

親知らずが横向きに生えていると、手前の歯を押し続けることがあります。その結果、歯並びに影響が出たり、奥歯の並びに負担がかかったりする可能性があります。

また、見た目の歯並びに大きな変化がなくても、隣接する歯の根元が少しずつ吸収されることがあります。これはご自身では気づきにくく、レントゲンで確認されることも多い変化です。手前の歯は噛むうえで重要な歯であるため、その寿命に影響する点は見過ごせません。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

親知らずが横向きに生えていると、歯ブラシが届きにくく、清掃が不十分になりやすいです。そのため、親知らず自体や周囲の歯に歯垢がたまり、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

特に、親知らずとその手前の歯の間には汚れがたまりやすく、細菌が増えやすい環境になります。その結果、歯ぐきが腫れたり、痛みが出たり、口臭が気になったりすることもあります。慢性的な炎症が続くと、親知らずだけでなく手前の健康な歯まで虫歯や歯周病になることがあり、治療が複雑になる場合もあります。

また、歯ぐきが一部だけ親知らずを覆っている状態では、食べかすが入り込みやすく、炎症を繰り返すことがあります。疲労や体調不良のときに腫れやすいのは、このような炎症が背景にあることも少なくありません。

噛み合わせへの悪影響

親知らずの位置がずれていると、噛み合わせに影響を及ぼすこともあります。上下の歯がうまく噛み合わず、食事のときに違和感を覚えたり、片側ばかりで噛む癖がついたりすることもあるでしょう。

噛み合わせのバランスが崩れると、顎の関節や周囲の筋肉に負担がかかりやすくなります。その結果、口を開けにくい、顎がだるい、カクカク音がするなど、顎関節に関する不調につながることもあります。こうした変化はゆっくり進むことがあるため、症状が軽いうちに歯科医院で確認することが大切です。

横向きに生えた親知らずを抜歯する流れ

横向きに生えた親知らずのレントゲン写真

横向きに生えた親知らずの抜歯は、まっすぐ生えた歯の抜歯よりも複雑になりやすく、専門的な技術と丁寧な処置が求められます。歯ぐきの奥深くに埋まっていることも多いため、状態によっては一般歯科ではなく、口腔外科での対応が必要になるケースもあります。

特に下の親知らずは、神経や骨との位置関係を慎重に確認する必要があります。そのため、事前の検査がとても重要です。ここでは、横向きに生えた親知らずを抜歯する際の一般的な流れについて解説します。

検査・診断

まずはレントゲン撮影やCT撮影を行い、親知らずの状態を詳しく確認します。確認するのは、本数や向き、どの程度埋まっているかだけではありません。周囲の骨や神経との距離、手前の歯への影響などもあわせて把握し、どのような方法で抜歯するかを判断します。

通常の抜歯では、専用の器具で歯の頭の部分をつかんで引き抜くことがありますが、横向きに埋まった親知らずでは同じ方法が難しいことが多いです。

そのため、歯の頭の部分と根の部分を分けるように分割して、少しずつ取り除く方法が選ばれます。事前に状態を正確に把握しておくことで、処置を安全に進めやすくなります。

局所麻酔

抜歯の際は局所麻酔を行います。麻酔がしっかり効くと、歯ぐきや周囲の感覚が鈍くなるため、処置中の痛みは感じにくくなります。

ただし、麻酔が効いていても、押される感じや振動を感じることはあります。不安が強い場合は、事前に歯科医師へ伝えておくと、処置の流れを説明しながら進めてもらいやすくなります。

歯ぐきの切開

麻酔が十分に効いたことを確認したら、抜歯を始めます。親知らずが歯ぐきの中に埋まっている場合は、そのままでは歯を取り出せないため、歯ぐきを切開して親知らずを見える状態にします。

埋まり方によっては、歯を取り出しやすくするために、周囲の骨を一部整える処置が行われることもあります。これは無理に引き抜いて周囲を傷つけないための処置です。

歯の分割・抜歯

そのまま抜くと隣の歯を傷つけたり、周囲の組織に大きな負担がかかったりする可能性があるため、歯を分割します。分割した歯を一つずつ丁寧に取り除くことで、周囲の組織への影響をできるだけ抑えながら抜歯を進めます。

横向きの親知らずは、見えている部分だけでなく、根の形や曲がり方によっても難しさが変わります。そのため、処置時間には個人差がありますが、事前の診断に基づいて無理のない方法で進めていきます。

縫合と止血

歯を完全に除去した後は、切開した歯ぐきを縫合します。糸が自然に溶けるタイプの自己吸収糸を使用することもあれば、1週間ほど後に抜糸が必要な糸を使用することもあります。

その後、ガーゼなどで圧迫して止血を行い、出血が落ち着いた段階で処置は終了です。必要に応じて、再度レントゲン撮影を行い、歯の破片が残っていないか確認することもあります。抜歯後は注意事項の説明を受け、痛み止めなどが処方される場合もあります。

親知らずを抜歯したあとの注意点

親知らずを抜歯したあとの注意点を指さし確認する女性の手元

親知らずの抜歯は局所麻酔を用いて行われますが、処置後には腫れや痛みが出ることがあります。特に横向きに生えた親知らずは、歯ぐきの切開や歯の分割を伴うことがあるため、抜歯後の数日は傷口を安定させるために大切な時期です。歯科医師の指示に従い、無理をせず過ごしましょう。

抜歯した部位には、出血を止めて傷の治りを助けるために血のかたまりができます。これを血餅といい、治癒にとって重要な役割があります。抜歯後は、この血餅を守るように過ごすことが大切です。

以下に、抜歯後の具体的な注意点について説明します。

血行が促進されるような行為を避ける

局所麻酔が切れると、徐々に痛みが出てくることがあります。血行がよくなると、出血や腫れ、痛みが強くなりやすいため、当日から数日は安静を意識して過ごすことが大切です。

運動、長時間の入浴、飲酒など、血行が促進される行為は控えましょう。

湯船に浸かる代わりに、短時間のぬるめのシャワーで済ませると負担を抑えやすくなります。無理に仕事や家事を続けると、痛みや出血が長引くこともあるため注意が必要です。

食事と飲み物の選択

術後は出血や痛みを避けるため、食事と飲み物に注意が必要です。

まず、抜歯当日はお粥やスープ、ヨーグルトなどのやわらかい食事を選びましょう。熱いもの、硬いもの、辛いものなど刺激の強い飲食物は、傷口に負担をかけやすいため避けたほうが安心です。

飲み物は、常温の水や薄めたスポーツドリンクなどを少しずつとるとよいでしょう。また、抜歯した側で噛まないように意識すると、傷口への刺激を減らせます。

ストローの使用も避けたほうがよいです。吸う力によって、治癒に必要な血餅がはがれ、出血が止まりにくくなったり、強い痛みにつながったりすることがあります。

痛みと腫れへの対処

抜歯後の痛みは、通常、麻酔が切れた数時間後から出始め、2〜3日ほどで強く感じやすくなります。歯科医師から処方された鎮痛剤は、指示通りに使用することが基本です。我慢しすぎず、痛みが出る前や強くなる前に服用するよう案内されることもあります。

また、抜歯部位の腫れは、頬の外側からやさしく冷やすことで和らぐことがあります。氷や保冷剤を直接肌に当てず、タオルで包んで短時間ずつ当てるようにしましょう。冷やしすぎると逆に負担になることもあるため、15〜20分ほどを目安に行い、長時間続けるのは避けてください。

痛みが日ごとに強くなる、鎮痛剤を使ってもつらい、出血がなかなか止まらないといった場合は、自己判断せず歯科医院へ相談しましょう。

口腔ケアの工夫と制限

抜歯後もお口の中を清潔に保つことは大切ですが、傷口を強く刺激しないよう注意が必要です。抜歯した部位には歯ブラシを直接当てず、ほかの歯はやさしく清掃しましょう。舌ブラシを使って舌の汚れを取り除くことも、口内の衛生管理に役立ちます。

ただし、強いうがいは避けてください。勢いよく何度もうがいをすると、血餅がはがれてしまうことがあります。少量の水で軽く口をすすぐ程度にとどめ、傷口を守ることを優先しましょう。

また、気になっても指や舌で傷口を触らないことが大切です。触れることで出血や炎症が起こりやすくなり、治りが遅れる原因になります。

経過観察を続ける

抜歯後は、歯科医師が設定した時期に再度診察を受けることが重要です。縫合した糸の状態や傷口の治り方を確認することで、術後の経過を適切に把握できます。

特に、痛みの程度が変わらない、腫れが引かない、膿のようなものが出る、口が開けにくい、発熱があるといった症状がみられる場合には、早めに相談することが大切です。気になる症状があるときは、我慢せず歯科医院へ連絡しましょう。

まとめ

笑顔でミーティングをする若い男女

横向きに生えた親知らずは、周囲の歯や歯ぐきに悪影響を及ぼすリスクが高い状態です。放置すると、歯並びの乱れや虫歯・歯周病の原因になるだけでなく、腫れや痛みを繰り返したり、隣の歯に負担をかけたりすることもあります。そのため、状態によっては抜歯が検討されることが多いです。

一方で、横向きの親知らずがあるからといって、すべて同じ対応になるわけではありません。親知らずの向きや埋まり方、神経との位置関係、現在の症状の有無によって、適した判断は変わります。まずはレントゲンやCTなどで状態を確認し、歯科医師と相談しながら方針を決めることが大切です。

また、抜歯後は適切なケアと、痛み・腫れへの対処が重要です。強いうがいや刺激の強い飲食、無理な運動などを避け、歯科医師の指示に沿って過ごすことで、傷口の回復を助けやすくなります。気になる症状がある場合は、早めに歯科医師へ相談しましょう。

横向きに生えた親知らずの抜歯を検討されている方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

志賀 勇太

■この記事の監修者

志賀 勇太

経歴
  • 平成22年3月 北海道医療大学歯学部 卒業
  • 平成25年4月~平成26年3月 北海道大学口腔顎顔面外科学教室 研修医
  • 平成26年4月 医療法人社団一心会 新札幌いった歯科 入社
  • 平成26年8月 医療法人社団一心会 厚別ウエスト歯科 勤務
  • 平成28年4月 医療法人社団一心会 厚別ウエスト歯科 副院長就任
  • 平成28年10月 医療法人社団一心会 新札幌いった歯科 副院長就任
  • 令和元年7月 相武台ゆうデンタルクリニック 開院
所属学会・資格
  • OTAペリオコース担当講師
  • インビザライン 認定医(プラチナエリートステータス取得)
  • 臨床歯科麻酔管理指導医
  • 顕微鏡歯科学会 会員
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 日本非抜歯矯正研究会 会員
  • OJ 会員

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床矯正とは?特徴やメリット・デメリット、費用を解説

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

お子さまの前歯が重なってきた、顎が小さい気がすると心配になることはないでしょうか。矯正はいつ始めるべきか、取り外し式の装置で本当に大丈夫なのか迷う方も多いはずです。

歯並びの乱れをそのままにすると、永久歯が並ぶスペースが足りなくなることがあります。成長期だからこそ選択できる床矯正(しょうきょうせい)という方法を早めに知っておくことが、将来の健康な歯並びへの第一歩です。

この記事では、床矯正とはどのような治療か、メリット・デメリット、適応年齢、治療期間や費用の目安について解説します。お子さまの歯並びが気になり、矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。

床矯正とは

床矯正のアライナーを手にする子ども

床矯正(しょうきょうせい)とは、取り外し可能な装置を使って、成長期のお子様の顎の幅を少しずつ広げ、歯が正しく並ぶためのスペースを確保する矯正方法です。歯並びそのものだけを見るのではなく、歯が並ぶ土台である顎の成長に着目して進めるのが大きな特徴です。

一般的な矯正治療では、歯に力をかけて位置を整えていく方法がよく知られています。一方、床矯正は歯を直接大きく動かすことを主な目的とするのではなく、顎の骨の発育を利用しながら、永久歯が並びやすい環境を整えることを目指します。歯が並ぶスペースが不足しているお子様に対して、将来の歯並びの乱れを軽減するために行われることがあります。

この治療では、プレート型の装置を使用し、中央にあるスクリュー(ねじ)を保護者の方が定期的に回すことで、装置の幅を少しずつ広げていきます。その力によって顎の幅をゆるやかに広げ、永久歯が生えるスペースを確保していきます。急激に変化させる治療ではないため、定期的な調整と経過観察を重ねながら進めることが大切です。

床矯正は小児期に行われることが多く、特に6〜12歳ごろのように顎の成長が活発な時期に効果が期待しやすいとされています。この時期は乳歯と永久歯が混ざっていることも多く、歯並びの土台づくりを始めるタイミングとして重要です。永久歯が生えるスペースが足りない、前歯が重なってきた、顎が小さいように見えるといった早めのサインに対応しやすい点も特徴です。

また、装置はご自身で取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすく、日常生活への負担を抑えやすいという利点もあります。固定式の装置に比べてお口の中を清潔に保ちやすいため、矯正中の虫歯予防にもつなげやすい方法です。

ただし、床矯正はすべての歯並びに適しているわけではありません。顎の幅を広げてスペースを作ることが中心となるため、歯を細かく並べ替える必要がある場合や、永久歯がすでに生えそろっている場合には、ほかの矯正方法を組み合わせることもあります。

そのため、床矯正が合っているかどうかは、歯並びの状態や成長の段階を歯科医院で確認したうえで判断することが大切です。

床矯正のメリット

メリットの文字が書かれたブロック

床矯正には、ほかの矯正方法にはない複数のメリットがあります。特に、成長期のお子様にとっては、歯並びだけでなく顎の発育も見ながら進められる点が特徴です。以下で詳しく見ていきましょう。

取り外しができるため衛生的

床矯正で使用する装置は、お子様ご自身で取り外しができるのが大きな特徴です。食事や歯磨きのときには装置を外せるため、口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯肉炎などのリスクを抑えやすくなります。

固定式の矯正装置では、装置のまわりに食べかすや汚れがたまりやすく、歯磨きに時間がかかることがあります。特に小さなお子様の場合、細かい部分まで磨くのが難しく、保護者の方が仕上げ磨きをしていても清掃が不十分になることがあります。

その点、床矯正であれば装置を外して普段通りに歯磨きができるため、毎日のケアを続けやすい方法といえます。

また、装置そのものも洗浄できるため、お口の中だけでなく装置の衛生管理もしやすいのが利点です。矯正治療は長期間にわたることが多いため、清潔を保ちやすいことは大切なポイントです。

痛みが少ない

床矯正は、装置のスクリューを少しずつ調整しながら顎の骨の幅を広げていく仕組みです。そのため、強い力で急激に歯を動かす治療と比べると、痛みや不快感が少ない傾向があります。

成長期のお子様は骨がやわらかく、矯正による力にも順応しやすいため、無理のない範囲で顎の成長を促しやすい時期です。もちろん、装置を入れ始めた直後や調整後には、違和感や軽い圧迫感を覚えることがありますが、強い痛みが続くケースは多くありません。

矯正治療に対して「痛そうで心配」と感じる保護者の方は少なくありません。床矯正は、比較的負担を抑えながら始めやすい方法のひとつとして検討されることがあります。

抜歯を避けられる可能性がある

矯正治療では、歯が並ぶスペースが足りない場合に抜歯が検討されることがあります。特に顎が小さく、永久歯が並ぶ余裕がないと、歯が重なって生えたり、外側や内側にずれて生えたりしやすくなります。

床矯正では、顎の幅を広げて歯が並ぶスペースを作ることを目指すため、抜歯を避けられる可能性があります。将来的に永久歯がすべて生えそろうことを見越して、早い段階から計画的にスペースを確保できるのは大きなメリットです。

ただし、すべての症例で抜歯を避けられるわけではありません。歯の大きさと顎の大きさのバランスや、歯並びの乱れの程度によっては、ほかの治療法が必要になることもあります。それでも、成長期のうちに顎の土台を整えておくことは、その後の治療の選択肢を広げることにつながります。

成長を利用した自然な矯正が可能

床矯正は、成長期のお子様の顎の発育を活かして歯並びを整える治療法です。特に6歳から12歳ごろは、顎の骨がやわらかく成長も活発なため、この時期に治療を行うことで、自然なかたちで歯がきれいに並ぶためのスペースを作ることができます。

成長に逆らって無理に動かすのではなく、成長を味方にしながら進める矯正方法なので、身体への負担を抑えやすいのが特徴です。見た目だけを整えるのではなく、永久歯が並ぶ土台づくりを進められる点も、成長期ならではの利点といえます。

また、早い時期に顎の発育を整えることで、将来的に本格的な矯正が不要になったり、必要になったとしても治療内容を抑えられたりする可能性があります。お子様の成長を活かせる時期は限られているため、歯並びが気になり始めた段階で相談することには大きな意味があります。

床矯正のデメリット

デメリットの文字が書かれたブロック

一方で、床矯正には注意すべき点や制限もあります。取り外しができることや成長を利用できることは大きな利点ですが、その分、ご家庭での管理や症例の見極めが重要になります。メリットだけでなく、デメリットについても理解しておきましょう。

装置の装着時間が短いと効果が出にくい

床矯正の装置は、自分で取り外しができる反面、装着時間が不十分だと計画通りに効果が現れにくくなるという課題があります。一般的には、装置を1日12〜14時間以上装着する必要があります。

とくに小さなお子様の場合、自分で装置の管理をするのが難しく、つい装着を忘れたり、違和感から外したままにしてしまったりすることもあります。そのため、保護者の方の声かけや生活リズムに合わせた管理が欠かせません。

決められた装着時間を守らなければ、治療期間が延びたり、十分な結果が得られなかったりする可能性があります。床矯正は装置を作れば進む治療ではなく、毎日の積み重ねが結果に関わる治療です。就寝前に必ず装着する、学校から帰ったらつけるなど、無理のない習慣づけが大切です。

発音しにくくなる

床矯正の装置を装着すると、舌の動きが制限され、特に装着初期には発音がしづらくなることがあります。サ行やタ行など、舌を使って発音する音が聞き取りにくくなるケースもあり、学校や日常生活での会話に支障を感じるお子様もいます。

この発音のしにくさは、装置に慣れてくるにつれて徐々に軽減されることが多いですが、慣れるまでの期間には個人差があります。会話の多い場面や学校生活の中で気になり、一時的にストレスを感じることもあるでしょう。

ただし、多くの場合は装着を続けるうちに舌の動きが順応し、違和感も少しずつ軽くなっていきます。気になる症状が長く続く場合には、装置の形態や使い方について歯科医院で相談しながら進めることが大切です。

歯を動かすことはできない

床矯正は主に顎の幅を広げてスペースを作る治療法であり、個々の歯を直接移動させることはできません。そのため、歯並びの乱れが重度で、歯をピンポイントで動かす必要がある場合には、ほかの方法が選択されることがあります。

特に、すでに永久歯が生え揃っている段階や、歯が大きく重なっているケース、噛み合わせのずれが大きいケースでは、床矯正だけで理想的な歯並びを得ることは難しい場合があります。床矯正はあくまでスペースづくりが中心であり、歯列全体を細かく整える治療とは役割が異なります。

そのため、必要に応じて永久歯が生えそろってから、ワイヤー矯正などほかの治療と組み合わせて対応することがあります。床矯正を始める前には、「床矯正だけで進めるのか」「将来的に追加の矯正が必要になる可能性があるのか」を理解しておくことが大切です。

装着を嫌がる子どももいる

床矯正で使用する装置は取り外しができますが、それは同時に外したままにするリスクにもつながります。とくに装置に慣れるまでは、異物感や話しにくさから、装着そのものを嫌がるお子様も少なくありません。

お子様が嫌がると、保護者の方も毎日の声かけが負担に感じることがあります。しかし、床矯正はご家庭での協力が治療の継続に大きく関わるため、無理なく続けられる工夫が大切です。たとえば、装着する時間を毎日同じにする、できた日はしっかり褒める、装置の保管場所を決めるといった方法は、習慣化に役立ちます。

また、嫌がる理由が単なる気分の問題ではなく、痛みや装置の当たりによる不快感であることもあります。無理に続けるのではなく、気になる様子があるときは歯科医院で確認しながら進めることが大切です。

床矯正の適応年齢

床矯正の適応年齢の子ども

床矯正は、顎の成長が活発なお子様を対象にした治療法です。年齢だけで一律に判断するものではありませんが、一般的には乳歯から永久歯へ生え変わる時期に行われることが多くなります。

床矯正の効果が最も期待しやすいのは、6〜12歳ごろです。この時期は顎の骨がまだやわらかく、成長も著しいため、装置による誘導がしやすいのが特徴です。前歯の永久歯が生え始めた頃に歯並びの乱れが見えてくることも多く、早めに相談することで、今後の成長を見据えた治療計画を立てやすくなります。

特に、永久歯が並ぶスペースが足りない、前歯が重なって生えてきた、顎が小さいように見えるといった場合には、成長期のうちに確認しておくことが大切です。顎の成長を利用できる時期を逃すと、床矯正だけでは対応しにくくなることがあります。

また、上顎の拡大は12歳を過ぎると難しくなることが多いため、早期の受診と判断が重要になります。実際には、お子様の成長のスピードや歯の生え変わりの状態には個人差があるため、「何歳だからできる・できない」と単純に決まるわけではありません。

適切な開始時期を見極めるためにも、気になるサインがあれば早めに歯科医院で相談することが大切です。

永久歯がきれいに並ぶ土台を作ることができれば、将来的に本格的な矯正を回避できる可能性もあります。歯並びが大きく乱れてから考えるのではなく、成長の途中で確認しておくことが、お子様に合った治療の選択につながります。

床矯正の治療期間

床矯正の治療期間イメージ

床矯正の治療期間は、顎の成長具合や歯並びの状態によって異なりますが、一般的には1〜3年程度が多いとされています。これは、短期間で一気に歯並びを整える治療ではなく、成長に合わせて少しずつスペースを作っていく治療だからです。

治療期間に差が出る理由としては、顎の大きさ、永久歯の生え変わりの進み方、歯が並ぶスペースの不足量などが挙げられます。同じ年齢のお子様でも、お口の状態や成長のスピードはそれぞれ異なるため、期間にも個人差があります。

また、装置の装着時間が不十分だったり、装置の調整が適切に行われなかったりすると、それ以上かかることもあります。床矯正は、装置をつけている時間がそのまま治療の進み方に関わるため、毎日の装着状況がとても重要です。

反対に、装着時間をきちんと守り、定期的な通院を欠かさなければ、スムーズに治療が進む傾向にあります。通院時には、装置の状態や顎の広がり方、永久歯の生え方などを確認しながら、必要に応じて調整を行います。

なお、床矯正でスペースを確保したあとに、永久歯の並び方によっては追加の矯正治療が検討されることもあります。そのため、治療期間を考える際には、床矯正そのものの期間だけでなく、その後の経過観察も含めて理解しておくと安心です。

床矯正の費用

床矯正の費用イメージ

床矯正の費用は、使用する装置の種類や治療期間、通院頻度によって異なりますが、一般的には20万〜40万円程度が相場です。費用に幅があるのは、お子様のお口の状態によって必要な装置や調整回数が変わるためです。

たとえば、装置を作る費用のほかに、検査料、診断料、調整料、経過観察の費用などが別にかかる場合があります。医院によって料金体系が異なるため、総額でどのくらいかかるのか、毎回の通院で追加費用があるのかを事前に確認しておくことが大切です。

床矯正をはじめとした矯正治療は、基本的に保険適用の対象にはなりません。自由診療となるため、初診時に費用の内訳を確認し、治療内容とあわせて納得したうえで進めることが重要です。

また、床矯正だけで治療が完結する場合もあれば、その後にワイヤー矯正など別の治療が必要になる場合もあります。費用を考える際には、現在必要な治療だけでなく、将来的な治療の見通しについても説明を受けておくと、より安心して検討しやすくなります。

まとめ

床矯正で歯列が整い笑顔を見せる子どもと家族

床矯正は、成長期のお子様の顎の発育を活かして、永久歯が並ぶスペースを確保する矯正方法です。歯を並べる土台から整えていく治療であり、早い段階で歯並びや噛み合わせの変化に対応しやすいのが特徴です。

装置の取り外しができるため衛生的で、食事や歯磨きがしやすく、痛みも比較的少ない傾向があります。また、顎の幅を広げてスペースを作ることで、抜歯を避けられる可能性がある点も、保護者の方にとって大きな関心事のひとつでしょう。

一方で、装置の装着時間を守らないと効果が得られにくいことや、床矯正だけでは歯を細かく動かせないことなど、知っておきたい注意点もあります。取り外し式であるからこそ、ご家庭での管理や保護者の方のサポートが治療の進み方に大きく関わります。

また、床矯正は成長期のお子様に向いている治療法であるため、始める時期も重要です。適切な時期に始めることで、のちの本格的な矯正治療を回避できる場合もあります。反対に、永久歯が生えそろってからでは選択肢が変わることもあるため、前歯の重なりや顎の小ささが気になる場合は、早めに相談することが大切です。

お子様の歯並びに不安がある場合は、自己判断で様子を見るのではなく、まず歯科医院でカウンセリングを受けて相談しましょう。現在の歯並びだけでなく、成長の見込みも踏まえて確認することで、お子様に合った治療の選択につながります。

床矯正を検討されている方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

志賀 勇太

■この記事の監修者

志賀 勇太

経歴
  • 平成22年3月 北海道医療大学歯学部 卒業
  • 平成25年4月~平成26年3月 北海道大学口腔顎顔面外科学教室 研修医
  • 平成26年4月 医療法人社団一心会 新札幌いった歯科 入社
  • 平成26年8月 医療法人社団一心会 厚別ウエスト歯科 勤務
  • 平成28年4月 医療法人社団一心会 厚別ウエスト歯科 副院長就任
  • 平成28年10月 医療法人社団一心会 新札幌いった歯科 副院長就任
  • 令和元年7月 相武台ゆうデンタルクリニック 開院
所属学会・資格
  • OTAペリオコース担当講師
  • インビザライン 認定医(プラチナエリートステータス取得)
  • 臨床歯科麻酔管理指導医
  • 顕微鏡歯科学会 会員
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 日本非抜歯矯正研究会 会員
  • OJ 会員

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インビザラインとは?特徴・メリット・デメリットを解説

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

透明で目立ちにくい矯正治療として注目されているインビザラインですが、「本当に歯並びが綺麗になるの?」「自分にも合う治療法なのかな?」と疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

インビザラインは多くのメリットがある一方で、1日の装着時間を守る必要があり、すべての歯並びに適応できるわけではないため、特徴を正しく理解して選ぶことが大切です。

この記事では、インビザラインの基本的な仕組みやメリット・デメリット、治療の具体的な流れ、向いている症例について分かりやすく解説します。後悔のない矯正治療を進めたい方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは

女性がマウスピースを装着する様子

インビザラインとは、透明なマウスピース型の矯正装置を使って歯並びを整える治療方法です。従来の金属製のワイヤーやブラケットを使う矯正治療(ワイヤー矯正)とは異なり、装置が目立ちにくく、ご自身で取り外せることが大きな特徴です。

治療では、患者様一人ひとりの歯並びに合わせて作製したカスタムメイドのアライナー(マウスピース)を使用します。決められた順番でマウスピースを1〜2週間ごとに交換し、少しずつ歯を動かしていきます。1枚ごとに歯を動かす量が細かく設定されているため、段階的に歯並びを整えていく仕組みです。

また、インビザラインでは、治療前に3Dスキャナーなどを用いて歯並びや噛み合わせの状態を確認し、歯がどのように動いていくかをシミュレーションします。治療の流れやゴールのイメージを事前に確認しやすいため、治療内容を理解したうえで始めやすい点も特徴といえるでしょう。

対応できる症例は、軽度〜中程度の歯並びの乱れが中心です。たとえば、前歯のすき間、軽度の出っ歯、歯の重なり、噛み合わせのずれなど、多くのケースで適応が検討されます。

一方で、骨格に大きな問題がある重度の不正咬合や、抜歯を伴う治療が必要な場合には、インビザラインだけでは対応が難しいこともあります。そのため、実際に適応できるかどうかは、歯並びだけでなく顎の状態や噛み合わせも含めて歯科医師が判断します。

インビザラインのメリット

インビザラインのメリットのイメージ

インビザラインには、従来のワイヤー矯正にはない特徴があります。見た目や日常生活への影響をできるだけ抑えながら矯正治療を進めたいと考える方にとって、取り入れやすい点が多い治療法です。ここでは、主なメリットを順番に見ていきましょう。

装置が目立ちにくい

インビザラインで使用するマウスピースは透明なので、装着していても目立ちにくいです。人と接する仕事をしている方や、学校生活を送っている方など、矯正中の見た目が気になる方は少なくありません。

ワイヤー矯正では、口を開けたときに金属の装置が見えやすいことがありますが、インビザラインは装置そのものが薄く透明なため、会話や笑顔のときにも気づかれにくい傾向があります。見た目への負担を抑えながら歯並びを整えたい方にとって、大きなメリットといえるでしょう。

取り外しができる

インビザラインのメリットのひとつは、食事や歯磨きの際に装置を取り外せる点です。食事のたびに装置を外せるため、基本的には普段に近い食生活を送りやすく、歯磨きもこれまで通り行いやすいでしょう。

ワイヤー矯正の場合は、装置の周囲に汚れがたまりやすく、ブラッシングが難しくなることがあります。そのため、丁寧なケアをしないと虫歯や歯周病のリスクが高まりやすくなります。インビザラインは取り外して歯磨きができるため、お口の中を清潔に保ちやすいことが特徴です。

痛みや違和感が少ない

金属を使った矯正では、唇や頬の内側に装置が当たって傷ができたり、違和感が強く出たりすることがあります。また、金属アレルギーが気になる方にとっては不安要素になることもあるでしょう。

インビザラインでは、なめらかに加工された樹脂製のマウスピースを使用するため、粘膜への刺激が比較的少なく、口内炎などのリスクも抑えやすいとされています。

歯を動かす際の痛みがまったくないわけではありませんが、少しずつ段階的に歯を動かしていくため、ワイヤー矯正に比べて違和感が少ないと感じる方もいます。痛みに弱い方や、装置の当たりが気になる方にとっては取り組みやすい治療法です。

治療計画を可視化できる

治療開始前に3Dスキャナーと専用ソフトを用いて、歯の動きをシミュレーションします。これにより、どのように歯が動いていくか、最終的にどのような歯並びを目指すのかを視覚的に確認できます。

矯正治療は数か月から年単位で進むことが多いため、ゴールが見えにくいと不安につながることがあります。あらかじめ治療の流れを確認できることで、治療内容を理解しやすくなり、納得して進めやすくなるでしょう。

通院回数が少ない

通院回数が少ないのも、インビザラインの特徴です。通常、ワイヤー矯正では月に1回程度の頻度で受診し、装置の調整を受ける必要があります。

一方、インビザラインでは、患者様ご自身でマウスピースを交換しながら治療を進めていきます。歯科医院への通院は1〜2か月に一度程度が一般的です。お仕事や学校、子育てなどで忙しい方にとって、通院の負担を抑えやすい点はメリットといえるでしょう。ただし、通院回数が少ない分、装着時間や交換時期を守る自己管理が大切になります。

インビザラインのデメリット

インビザラインのデメリットのイメージ

インビザラインには多くのメリットがありますが、デメリットや注意点もあります。治療を始めてから「思っていたのと違った」と感じないためには、良い面だけでなく負担になりやすい点もあらかじめ理解しておくことが大切です。

装着時間を守る必要がある

マウスピースの装着時間を守らないと、治療計画通りに歯が動かない可能性があります。その結果、治療期間が延びたり、予定していた歯の動きが得られにくくなったりすることがあります。

マウスピースの装着時間は1日20時間以上が推奨されており、食事や歯磨きのとき以外はほとんど装着して過ごす必要があります。取り外しができることはメリットですが、その分、装着を忘れやすい方や自己管理が苦手な方にとっては負担になりやすい面もあります。

治療をスムーズに進めるためには、毎日の生活の中で装着を習慣化することが重要です。

適応できない症例もある

インビザラインは、軽度から中等度の不正咬合に対応しやすい治療法です。一方で、重度の歯列不正や骨格的な問題を伴うケースでは、十分な治療効果が得られないことがあります。

こうした症例では、ワイヤー矯正や、ほかの治療法を組み合わせた方法が検討される場合があります。見た目が気になりにくいからという理由だけで治療法を選ぶのではなく、ご自身の歯並びや噛み合わせに合っているかを診断のうえで判断することが大切です。

インビザラインがすべての患者様に適しているわけではありません。

マウスピースの管理が必要

インビザラインでは、患者様ご自身でマウスピースを管理しなければなりません。適切に管理できていないと、破損や紛失のリスクが高まり、治療が遅れる原因になります。外出時にケースを持ち歩く、置き場所を決める、外したらすぐ保管するなど、日々の管理が治療の進み方に関わってきます。

また、飲食の際にはマウスピースを外さなければなりません。マウスピースをつけたまま飲食すると、装置の変形や着色につながるだけでなく、汚れがたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。飲食のたびに着脱し、その後に歯磨きやうがいをしてから再装着する必要があるため、手間に感じる方もいるでしょう。

費用の負担が大きい

インビザラインによる矯正治療は、健康保険の適用対象外です。全額自己負担となるため、経済的な負担は小さくありません。

費用は歯科医院や治療範囲によって異なりますが、一般的に60万円から120万円程度が相場とされています。歯並びの状態や治療の進み方によっては、追加のマウスピース作製などで費用が発生することもあります。治療を始める前に、総額の目安だけでなく、どこまでが費用に含まれているかも確認しておくと安心です。

インビザラインでの治療の流れ

インビザラインのカウンセリングを行う歯科医師

インビザライン治療は、初回カウンセリングから治療完了まで、いくつかの段階を経て進められます。見た目が目立ちにくい治療法ではありますが、実際には精密な検査や計画づくりが重要です。ここでは、一般的な流れをわかりやすく説明します。

初回カウンセリング

まずは初回カウンセリングを行います。現在の口腔内の状態を確認し、歯並びや噛み合わせに関するお悩み、ご希望などを伺います。

この段階では、インビザラインが適していそうかどうかの大まかな判断や、治療の概要について説明を受けることが一般的です。気になることがあれば、遠慮せず相談しておくと、その後の検査や治療の理解につながります。

精密検査

次に、口腔内検査やレントゲン撮影、お顔の写真撮影などを行い、歯や顎の状態を詳しく確認します。必要に応じて歯型の採取や口腔内スキャンを行うこともあります。

矯正治療では、見た目の歯並びだけでなく、歯の根の向きや骨の状態、噛み合わせのバランスまで確認することが大切です。虫歯や歯周病などの口腔トラブルが見つかった場合は、それらの治療を優先してから矯正治療に進みます。お口の健康状態を整えておくことは、矯正治療を安全に進めるうえで重要です。

治療計画の立案・説明

検査結果に基づいて、詳しい治療計画を立てます。使用するマウスピースの枚数、歯の動かし方、治療期間の目安、費用の目安などについて説明があります。

インビザラインでは、3Dシミュレーションを活用して歯の動きを確認しながら計画を立てることが多く、治療後のイメージを把握しやすい点が特徴です。治療を始める前に、どのような流れで進むのか、どの程度の自己管理が必要かを理解しておくことが大切です。疑問点があれば、このタイミングで確認しておきましょう。

マウスピースの作製

治療計画が決定すると、マウスピースの作製に進みます。装置の作製には通常2〜4週間程度かかるでしょう。

マウスピースが完成したら、装着方法や取り外し方、お手入れの方法、保管の仕方などについて詳しい説明を受けます。インビザラインはご自身で管理しながら進める治療のため、最初に正しい使い方を理解しておくことが大切です。その後、実際にマウスピースを装着して治療を開始します。

定期的な通院とマウスピースの交換

治療期間中は、1〜2週間ごとにマウスピースを交換します。交換頻度は歯科医師の指示に従いましょう。

継続的にマウスピースを装着することで、少しずつ歯が移動していきます。通院は1〜2か月に一度ほどの頻度が一般的で、治療が計画通りに進んでいるか、マウスピースが合っているか、歯や歯ぐきに問題が起きていないかなどを確認します。

歯の移動にかかる期間は一般的に6か月〜2年ほどですが、症例によってはさらに長くなることもあります。また、装置の装着時間を守れていない場合は治療期間が延びやすいため注意が必要です。マウスピースは1日20時間以上装着することが推奨されており、食事や歯磨きの時間以外はできるだけ装着することが大切です。

保定期間

歯の移動が終わって歯並びが整った後は、その状態を安定させるための保定期間に入ります。リテーナーと呼ばれる装置を使用して、動かした歯が元の位置に戻ろうとするのを防ぎます。

矯正治療は、歯を動かし終えたらすべて完了というわけではありません。せっかく整えた歯並びも、保定を行わないと後戻りすることがあります。保定期間は歯科医院や症例によって異なり、1〜2年程度と指示されるケースもあれば、歯の移動にかかった期間と同程度とされるケースもあります。歯科医師の指示に従ってリテーナーを使用することが、治療後の歯並びを保つために重要です。

まとめ

インビザラインを指さす笑顔の女性

インビザラインは、目立ちにくいマウスピース型の矯正装置を使用して歯並びを整える治療法です。装置を取り外せるため、食事や歯磨きがしやすく、見た目への影響を抑えながら治療を進めやすい点が特徴です。

そのため、日常生活への負担をできるだけ少なくしたい方に選ばれることがあります。

一方で、装着時間を守る必要があることや、すべての症例に適応できるわけではないこと、費用が自費診療になることなど、事前に理解しておきたい点もあります。

インビザラインを検討する際は、メリットだけでなくデメリットや治療の流れも含めて把握し、ご自身の歯並びや生活スタイルに合っているかを確認することが大切です。

インビザラインを検討されている方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

志賀 勇太

■この記事の監修者

志賀 勇太

経歴
  • 平成22年3月 北海道医療大学歯学部 卒業
  • 平成25年4月~平成26年3月 北海道大学口腔顎顔面外科学教室 研修医
  • 平成26年4月 医療法人社団一心会 新札幌いった歯科 入社
  • 平成26年8月 医療法人社団一心会 厚別ウエスト歯科 勤務
  • 平成28年4月 医療法人社団一心会 厚別ウエスト歯科 副院長就任
  • 平成28年10月 医療法人社団一心会 新札幌いった歯科 副院長就任
  • 令和元年7月 相武台ゆうデンタルクリニック 開院
所属学会・資格
  • OTAペリオコース担当講師
  • インビザライン 認定医(プラチナエリートステータス取得)
  • 臨床歯科麻酔管理指導医
  • 顕微鏡歯科学会 会員
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 日本非抜歯矯正研究会 会員
  • OJ 会員

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子どもの虫歯予防のポイントとは?自宅ケアのコツと歯医者で行う専門処置を解説

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

「毎日歯みがきをしているのに虫歯になってしまう」「おやつやジュースの管理が難しい」「仕上げ磨きはいつまで必要なのか」など、子どもの虫歯予防は保護者の方ほど悩みが深くなりやすいテーマです。乳歯は永久歯に比べて歯の表面が薄く、虫歯の進み方も早いため、痛みが出たときには治療が大がかりになることもあります。

また、虫歯は「歯が痛い」という問題だけにとどまりません。噛む力の発達が遅れたり、発音が不明瞭になったり、食べられるものが偏って栄養バランスに影響したりすることがあります。さらに、乳歯が早く失われると、永久歯が生えるスペースが不足して歯並びや噛み合わせに影響する可能性もあるため、早い段階からの予防が大切です。

本記事では、子どもの虫歯が起こりやすい理由を整理したうえで、ご家庭で今日から実践できる予防のポイントと、歯科医院で受けられる専門的な予防処置をわかりやすく解説します。読後に「何を優先して取り組めばよいか」がはっきりする内容にしていますので、ぜひ参考にしてください。

子どもが虫歯になりやすい理由

子どもの虫歯のイメージ

子どもの虫歯予防では「歯みがきの回数を増やす」だけでは解決しないことがあります。なぜなら、乳歯そのものの性質や、生活リズムの特徴が虫歯の起こりやすさに直結するためです。ここでは、保護者の方が押さえておきたい代表的な理由を整理します。

エナメル質の薄さと進行の早さ

子どもの乳歯は、大人の永久歯に比べてエナメル質が約半分ほどの厚さしかありません。エナメル質は歯を酸や刺激から守る「バリア」の役割がありますが、その層が薄い分、虫歯菌が作る酸の影響を受けやすく、短期間で虫歯が進行しやすくなります。

さらに、乳歯はエナメル質の内側にある象牙質もやわらかい傾向があり、虫歯が神経に近づくスピードが早い点も注意が必要です。痛みを訴えた時点で、すでに深い虫歯になっているケースも珍しくありません。

だからこそ、症状が出る前の予防と、早期発見のためのチェックが重要になります。

歯磨きが不十分になりやすい

子どもは手先の動きがまだ発達途中で、歯ブラシを当てる角度や力加減の調整が難しいため、どうしても磨き残しが増えがちです。特に奥歯の溝、歯と歯の間、歯ぐきの境目は汚れが残りやすく、虫歯菌が増えやすい場所です。

また、子ども本人は「磨けたつもり」になりやすい一方で、実際には歯ブラシが当たっていないことが多くあります。

そのため、保護者の方の仕上げ磨きが欠かせません。仕上げ磨きは汚れを落とすだけでなく、毎日お口の中を観察できるため、白く濁った初期の変化や、歯ぐきの腫れなどを早めに見つけるきっかけにもなります。

間食や甘いものの摂取が多い

成長期の子どもにとって間食はエネルギー補給として必要な場面がありますが、虫歯予防の観点では「内容」と「回数」が大切です。チョコレートやキャンディー、甘いジュースなど砂糖を多く含むものを何度も口にすると、虫歯菌が糖を使って酸を作り続け、口の中が酸性に傾く時間が長くなります。

特に注意したいのは、飲み物です。ジュースやスポーツドリンク、乳酸菌飲料などを少しずつ長時間飲む習慣があると、歯が酸にさらされる時間が延びやすくなります。甘いものを完全に禁止する必要はありませんが、食べ方とタイミングを整えることが、現実的で続けやすい予防につながります。

子どもの虫歯を予防するために自宅で行うこと

虫歯予防のために正しい歯磨き習慣を身につける子ども

虫歯予防の中心は、毎日の生活の中にあります。特別な道具や難しいことよりも、「続けられる形」に整えることが結果につながります。ここでは、ご家庭で実践しやすく、効果が出やすい順にポイントを解説します。

正しい歯磨き習慣を身につける

子どもの虫歯を予防するためには、毎日きちんと歯を磨く習慣が基本です。朝と寝る前の1日2回を軸にし、可能であれば食後にも磨けると理想的です。特に就寝前は重要で、寝ている間は唾液が減り、口の中が乾きやすくなるため、虫歯菌が活動しやすい環境になります。

ただし、回数以上に大切なのが「磨けているかどうか」です。奥歯の溝、歯と歯の間、歯ぐきの境目は磨き残しが起こりやすいので、短時間でも狙いを定めて丁寧に当てる意識が必要です。子どもが自分で磨いた後は、保護者の方が仕上げ磨きをして磨き残しを減らしてあげてください。仕上げ磨きは、虫歯の予防だけでなく、毎日お口の中を見て変化に気づく習慣にもなります。

また、小さなお子さんが歯ブラシをくわえたまま歩くと転倒時にけがにつながる恐れがあります。歯みがきは座った状態で行い、保護者の方がそばで見守ることも安全面で大切です。

フッ素入りの歯磨き粉を活用する

虫歯を防ぐためには、毎日の歯みがきにフッ素入りの歯みがき剤を取り入れることが効果的です。フッ素には、歯の表面を強くして酸に溶けにくくする働きがあり、さらに溶けかけた歯を修復する力(再石灰化)を助ける作用もあります。毎日少しずつ使い続けることで、虫歯の起こりやすさを下げることが期待できます。

子ども用の歯みがき剤は年齢に合わせたフッ素濃度のものが販売されています。一般的には、歯が生えてから2歳頃までは900から1,000ppm程度のフッ素濃度のものを米粒程度の量で使い、3から5歳頃は同程度の濃度でグリーンピース程度の量を目安にします。

6歳以降は、より高い濃度の製品が選択肢になることもありますが、年齢や虫歯リスクによって適切な製品が変わるため、迷う場合は歯科医院で相談すると安心です。

うがいがまだ上手にできない時期は、無理に泡立てすぎず、少量で使うことがポイントです。吐き出しが難しい場合には、フッ素ジェルやフッ素スプレーを使う方法もありますが、使用量や使い方は年齢に応じた配慮が必要です。

食生活を見直す

虫歯予防は歯みがきだけではなく、食生活の影響も大きいです。甘いお菓子やジュースなど砂糖を多く含む食品をとりすぎると、虫歯菌が活発に働きやすくなります。特に飲み物は見落とされやすく、甘い飲み物を日常的に飲む習慣があると、歯が酸にさらされる時間が長くなりやすい点に注意が必要です。

一方で、歯を作る材料となる栄養素を意識してとることは、虫歯になりにくい口の環境づくりに役立ちます。例えばカルシウムを多く含むチーズやヨーグルト、小魚、豆腐などを日々の食事に取り入れることが推奨されます。また、食事のときによく噛むと唾液が増え、口の中の汚れを洗い流す働きが高まります。

甘いものを完全に禁止すると反動で続かなくなることもあるため、食べる日や量を決め、食べた後のケアまでをセットにして家族で共有することが現実的です。

間食の回数を減らす

間食の回数を減らすことは、虫歯予防に欠かせないポイントです。間食が多いと口の中が酸性に傾く時間が長くなり、唾液による修復が追いつかなくなるため、虫歯が起こりやすくなります。

おやつは1日1から2回に決め、時間を区切って食べることが大切です。内容も見直し、砂糖が多いものばかりにならないよう、チーズや果物などを組み合わせると負担を減らしやすくなります。

甘いお菓子を食べたときは歯みがきができるのが理想ですが、外出先などで難しい場合は水やお茶で口をすすぐだけでも、口の中に残る糖を減らす助けになります。

また、寝る前の飲食は虫歯リスクを上げやすい習慣です。就寝前は唾液が減るため、同じ量の糖でも影響が大きくなります。夜は特に「食べたら磨く」を徹底し、できれば寝る直前の間食は避けるようにするとよいでしょう。

歯間ケアとしてのフロス導入

歯と歯の間は歯ブラシだけでは汚れが残りやすく、子どもの虫歯でもよく起こる場所です。歯と歯が接してきたら、保護者の方がフロスを取り入れることで、歯みがきの質を一段上げられます。

最初は毎日でなくても構いませんが、まずは奥歯の間や、虫歯になりやすい部分から始めると続けやすくなります。フロスの使い方が不安な場合は、歯科医院で実際にお口の状態に合わせて指導を受けると安心です。

子どもの虫歯を予防するために歯科医院で行うこと

子どもの歯のクリーニングの様子

虫歯予防はご家庭のケアが土台になりますが、子どもの口の中は変化が早く、磨き残しの癖も出やすいため、歯科医院での定期的なチェックと専門的なケアが大きな支えになります。ここでは、歯科医院で行う代表的な予防内容と、その意味をわかりやすく解説します。

クリーニングによる磨き残しのリセット

歯科医院では、家庭での歯みがきでは取り切れない歯垢や、時間がたって硬くなった汚れを専用の器具で除去します。特に奥歯の溝や歯と歯の間は、子どもでは磨き残しが起こりやすく、虫歯だけでなく歯ぐきの炎症の原因にもなります。

定期的にクリーニングを受けることで、お口の中を清潔に保ちやすくなり、虫歯ができにくい環境づくりにつながります。また、歯科医院に慣れておくこと自体が、将来的に「痛くなってから行く場所」ではなく「守るために行く場所」という意識につながりやすい点も大切です。

フッ素塗布による歯質強化

フッ素塗布は、歯の表面にフッ素を直接塗って、虫歯になりにくい歯をつくる処置です。フッ素には、歯のエナメル質を強くして酸に溶けにくくする働きがあり、さらに初期の虫歯の修復を助ける再石灰化の作用も期待できます。

歯科医院で使用するフッ素は家庭用の歯みがき剤より濃度が高く、効果が持続しやすいのが特徴です。一般的には3から6か月に1回程度のペースで行うことが多く、処置自体は短時間で終わり、痛みもほとんどありません。

乳歯が生え始めた頃から定期的に受けることで、虫歯になってから治療するのではなく、虫歯になりにくい状態を育てることにつながります。

シーラントによる奥歯の溝の保護

奥歯の噛む面には細かい溝があり、ここに汚れが入り込むと歯ブラシが届きにくく、虫歯ができやすくなります。シーラントは、その溝を歯科用の樹脂で埋め、汚れや虫歯菌が入り込みにくい形に整える処置です。

シーラントは歯を削る量が少ない、または削らずに行えることが多く、痛みもほとんどありません。ただし、噛み合わせや歯ぎしりなどで欠けたり外れたりすることもあるため、定期検診で状態を確認しながら必要に応じて補修することが大切です。

ブラッシング指導による家庭ケアの底上げ

ブラッシング指導では、歯科衛生士が子ども本人と保護者の方に、年齢や歯並びに合わせた磨き方を具体的にお伝えします。歯ブラシの持ち方、力の入れ具合、磨き残しが多い場所の見つけ方などは、自己流のままだと改善しにくいため、専門家の目で確認する価値があります。

特に仕上げ磨きは、やり方の違いで落とせる汚れの量が大きく変わります。短時間でも効率よく磨ける方法を身につけると、保護者の方の負担も減り、結果として継続しやすくなります。フロスの使い方や、歯みがき剤の量の調整なども含めて相談できるため、家庭の虫歯予防の精度を上げる機会として活用していただければと思います。

定期検診の重要性と受診の目安

虫歯は初期の段階では痛みが出にくく、見た目でも気づきにくいことがあります。定期検診では、虫歯の有無だけでなく、歯の生え変わり、噛み合わせ、磨き残しの傾向、フッ素やシーラントの適切なタイミングなどを総合的に確認できます。

受診の開始時期は「歯が生え始めたら」が1つの目安になります。頻度はお口の状態によって変わりますが、一般的には3から6か月に1回程度のペースで継続すると、予防効果を保ちやすくなります。

まとめ

虫歯を予防するため定期検診を受診する子ども

子どもの虫歯予防は、乳歯が弱く進行が早いという特徴を踏まえ、「家庭の毎日のケア」と「歯科医院の専門的な予防」を組み合わせて考えることが大切です。

虫歯は歯が痛むだけでなく、噛む力の発達や発音、食べ方の偏り、さらには将来の歯並びや噛み合わせにも影響する可能性があるため、早い段階からの対策が将来の健康につながります。

ご家庭では、就寝前を中心に歯みがきの質を高め、保護者の方の仕上げ磨きで磨き残しを減らすことが基本になります。あわせて、フッ素入り歯みがき剤を年齢に合った量で継続し、間食の回数や甘い飲み物の取り方を整えることで、口の中が酸性に傾く時間を短くできます。さらに、歯と歯の間の汚れが残りやすい場合はフロスの導入も有効です。

歯科医院では、クリーニングで家庭では落としきれない汚れを除去し、フッ素塗布で歯を強くし、必要に応じてシーラントで奥歯の溝を守ります。加えて、ブラッシング指導で家庭ケアの精度を上げ、定期検診で虫歯の早期発見と予防処置の適切なタイミングを逃さないことが重要です。

お子さんのお口の健康を守りたいとお考えの保護者の方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

志賀 勇太

■この記事の監修者

志賀 勇太

経歴
  • 平成22年3月 北海道医療大学歯学部 卒業
  • 平成25年4月~平成26年3月 北海道大学口腔顎顔面外科学教室 研修医
  • 平成26年4月 医療法人社団一心会 新札幌いった歯科 入社
  • 平成26年8月 医療法人社団一心会 厚別ウエスト歯科 勤務
  • 平成28年4月 医療法人社団一心会 厚別ウエスト歯科 副院長就任
  • 平成28年10月 医療法人社団一心会 新札幌いった歯科 副院長就任
  • 令和元年7月 相武台ゆうデンタルクリニック 開院
所属学会・資格
  • OTAペリオコース担当講師
  • インビザライン 認定医(プラチナエリートステータス取得)
  • 臨床歯科麻酔管理指導医
  • 顕微鏡歯科学会 会員
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 日本非抜歯矯正研究会 会員
  • OJ 会員

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プレオルソとは?開始時期の目安・装着時間・メリットデメリット

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

お子さまの歯並びが気になっても、「いつから矯正を始めればいいのか」「痛みが心配」と悩まれている保護者の方も多いのではないでしょうか。

歯並びの乱れを放置すると、将来的に抜歯を伴う本格的な矯正が必要になるリスクも高まります。

この記事では、成長期に有効なプレオルソのメリットやデメリット、改善が期待できる歯並び、費用や開始時期の目安について解説します。お子さまに最適な治療法を選びたい方は、ぜひ参考にしてください。

プレオルソとは何か

プレオルソのアライナーとケース

プレオルソとは、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」のお子さまを主な対象とした、取り外し式のマウスピース型矯正装置です。

ワイヤー矯正のように歯へ強い力をかけて細かく動かすというよりも、成長期のあごの発育と、お口まわりの使い方(舌の位置や呼吸、唇の力など)を整えることで、歯並びや噛み合わせが悪くなりにくい環境づくりを目指します。

混合歯列期とは

混合歯列期は、乳歯が残りつつ永久歯が生えてくる時期で、一般的には5〜10歳前後にあたります。この時期は、歯そのものだけでなく、あごの骨や筋肉のバランスが変化しやすいため、歯並びの「土台」を整える治療が選択肢になります。

プレオルソは、永久歯が生えそろう前に成長を利用できる点が特徴で、将来的な本格矯正(ワイヤー矯正やマウスピース矯正)を行う場合でも、抜歯の可能性や治療の負担を減らせることがあります。

素材と装着感の特徴

プレオルソは医療用のやわらかい素材で作られており、金属の装置と比べると、装着時の違和感や痛みが出にくい傾向があります。

また、固定式ではないため、食事や歯みがきのときに外せて、日常生活のストレスを抑えやすい点も保護者の方が検討しやすい理由の1つです。ただし「痛みが少ない=何もしなくても進む治療」ではなく、装着時間を守ることが結果に直結します。

口の機能へのアプローチ

子どもの歯並びは、歯の大きさやあごの成長だけでなく、口呼吸が続いている、舌が下がった位置にある、唇が閉じにくいといった日常の癖の影響も受けます。プレオルソは、装置の形状によって舌の位置や口唇の使い方を意識しやすくし、鼻呼吸へ導くことを狙う設計になっています。

そのため、見た目の歯並びだけでなく、噛む、飲み込む、呼吸するといった機能面の改善が期待できる点が、一般的な「歯を動かす矯正」と異なるポイントです。

装着時間の目安

装着は、日中の1時間程度と就寝時が基本です。学校で装着し続ける必要がないため、生活への影響が出にくい一方で、ご家庭での習慣化が重要になります。

装着時間が不足すると、狙った変化が起こりにくくなるため、開始前にご家庭の生活リズムに合うかを確認しておくことが大切です。

プレオルソで改善が期待できる歯並び

歯の検診を受ける男の子

プレオルソは「成長」と「口の機能」を整える装置のため、向いている歯並びと、別の治療が必要になりやすい歯並びがあります。ここを最初に理解しておくと、治療選びで迷いにくくなります。

改善が期待できる代表的な噛み合わせ

混合歯列期で、あごの成長や筋肉のバランスが関係しているケースでは、プレオルソが選択肢になることがあります。

たとえば、前歯が前に出て見える出っ歯(上の前歯が前に出やすい噛み合わせ)や、歯が重なってガタガタに見える叢生(歯が並ぶスペースが不足しやすい状態)、前歯が深くかみ込む過蓋咬合(噛み合わせが深い状態)、前歯がかみ合わず隙間ができる開咬、下の前歯が上の前歯より前に出る受け口(反対咬合)などで、成長期の誘導により改善が期待できる場合があります。

口呼吸や舌の癖が関係するケース

歯並びの乱れは、歯の問題だけでなく、口呼吸が続いている、舌が低い位置にある、飲み込み方に癖があるといった「お口の使い方」が影響していることがあります。

プレオルソは、装置を入れることで舌の位置や口唇の閉じ方を意識しやすくなるため、こうした癖が関係する歯並びでは、見た目の改善に加えて再発予防の面でも意味があります。

向きにくいケースと他の治療が必要になる場面

一方で、骨格のずれが大きい場合や、永久歯がすでに生えそろっていて歯を細かく動かす必要がある場合は、プレオルソだけでは目標に届かないことがあります。

また、歯のねじれや傾きが強く、1本ずつの位置調整が必要なケースでは、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、別の方法を組み合わせる判断になることもあります。まずは精密検査で「何が原因で、どこまでをプレオルソで狙うのか」を整理することが重要です。

プレオルソのメリット

プレオルソのメリットイメージ

プレオルソは、成長期の特徴を活かしながら、歯並びと噛み合わせの「土台」を整えることを目的とした治療です。ワイヤー矯正とは狙いが異なるため、メリットも「痛みの少なさ」だけでなく、「生活へのなじみやすさ」や「機能面への働きかけ」にあります。

痛みや違和感の少なさ

プレオルソはやわらかい医療用素材で作られているため、金属の装置と比べて粘膜に当たる刺激が少なく、装着直後の違和感が軽い傾向があります。

また、強い力で歯を押して動かす治療ではないため、一般的な歯列矯正で起こりやすい「締め付けるような痛み」が出にくい点も特徴です。痛みに敏感なお子さまでも続けやすい一方で、装着時間が短いと変化が出にくくなるため、快適さと継続の両立が重要になります。

日常生活への影響の少なさ

プレオルソは取り外し式で、装着は日中の1時間程度と就寝時が基本です。食事や歯みがきの際は外せるため、装置に食べ物が詰まるストレスが少なく、口の中を清潔に保ちやすい利点があります。

また、学校で長時間つける必要がないため、見た目や会話への影響を心配される保護者の方にとって心理的ハードルが下がりやすい治療です。ただし、外せる装置は「外している時間も作れてしまう」ため、ご家庭での声かけが治療結果に直結します。

あごの成長を利用できる点

成長期のお子さまは、あごの骨や周囲の筋肉が発育途中で、バランスが変わりやすい時期です。このタイミングでプレオルソを使うことで、噛み合わせのズレや歯が並ぶスペース不足につながる要素に早めに働きかけ、自然に正しい方向へ誘導できることがあります。

結果として、永久歯が生えそろった後の本格矯正が不要になったり、必要になったとしても治療範囲が小さくなったりする可能性があります。

口の機能改善への期待

プレオルソの大きな特徴は、歯並びだけでなく、舌の位置や口呼吸などの癖にアプローチしやすい点です。口呼吸が続くと唇や頬の筋肉がうまく働かず、歯列が狭くなったり前歯が出やすくなったりすることがありますが、装置の使用をきっかけに鼻呼吸や正しい舌の位置を意識できると、歯並びが乱れにくい環境づくりにつながります。

また、発音や飲み込み方、姿勢などは複数の要因が関係するため個人差はありますが、機能面の改善が期待できることは、プレオルソが注目される理由の1つです。

プレオルソのデメリット

プレオルソのデメリットイメージ

プレオルソは負担の少ない治療として知られていますが、どのお子さまにも同じように当てはまるわけではありません。始めてから「思っていたのと違った」とならないように、あらかじめ弱点も理解しておくことが大切です。

対応できる歯並びの範囲が限られている

プレオルソは、成長と機能を整えることで改善を狙う装置のため、骨格のずれが大きい場合や、歯を1本ずつ大きく動かす必要がある場合は、プレオルソ単独では難しいことがあります。

特に、あごの左右差が強い、上下のあごの位置関係のずれが大きい、永久歯が生えそろっていて細かな歯の移動が必要といったケースでは、別の装置や治療計画が必要になることが多いです。だからこそ、開始前の検査で「どこまでをプレオルソで狙うのか」を明確にしておくことが重要です。

自己管理の必要がある

取り外しができることはメリットである一方、装着時間を守れないと効果が出にくいというデメリットにもなります。日中1時間程度と就寝時の装着が基本ですが、忙しい日が続くと忘れてしまったり、眠っている間に無意識に外してしまったりすることもあります。

お子さまだけに任せるのではなく、保護者の方が生活の中に装着のタイミングを組み込み、声かけや見守りを続けることが治療の成否を左右します。

発音や会話へなれるまでに時間がかかる

装着直後は、マウスピースが舌の動きを邪魔するため、発音がしづらいと感じることがあります。特に、さ行やた行は空気の通り道が変わるため違和感が出やすい傾向があります。

ただし、多くは数日から1週間ほどで慣れていくため、最初のうちはご家庭で短時間から練習し、無理なく装着習慣を作ることが現実的です。

変化を実感するまで時間がかかる

プレオルソは、歯を一気に動かして見た目を変える治療ではなく、成長に合わせて少しずつ環境を整える治療です。そのため、短期間で劇的な変化を期待するとギャップが生まれやすくなります。

定期通院で噛み合わせやあごの成長、口呼吸や舌の位置などの変化を確認しながら、数か月単位で経過を見る姿勢が必要です。

プレオルソ治療の流れ

歯の模型を子供に見せる女性歯科医師

プレオルソ治療は、装置を入れて終わりではなく、成長に合わせて段階的に進める点が特徴です。歯並びの見た目だけでなく、口呼吸や舌の位置など「お口の使い方」も一緒に整えていくことで、治療の意味が大きくなります。

初診・カウンセリング

最初に、保護者の方とお子さまから、歯並びの気になる点や困っていることを伺います。そのうえで、口呼吸があるか、指しゃぶりや頬づえなどの癖があるか、食べ方や飲み込み方に気になる点がないかといった生活面も確認します。

プレオルソは「癖や機能」と関係が深い装置のため、見た目だけで判断せず、背景まで丁寧に整理することが大切です。

精密検査・診断

適応を判断するために、口腔内写真やレントゲン撮影、歯型の採取、噛み合わせのチェックなどを行い、現在の歯並びとあごの成長の状態を把握します。

永久歯がどの位置に控えているか、スペースが足りそうか、上下のあごのバランスに大きなずれがないかを確認し、プレオルソで狙える範囲と、必要なら別の治療が必要になる可能性も含めて治療計画を立てます。

装置の選定と使用方法の説明

プレオルソは既製品の中から、お子さまの状態に合うものを選び、必要に応じて微調整して使用します。装着方法だけでなく、装着時間の考え方、外したときの保管方法、洗い方などを具体的に説明し、ご家庭で無理なく続けられる形を作ります。

基本は日中1時間程度と就寝時の装着ですが、生活リズムによって続けやすい時間帯を一緒に決めておくと、習慣化しやすくなります。

自宅での装着と生活習慣の見直し

治療の中心はご家庭での装着になるため、保護者の方のサポートが欠かせません。たとえば、口呼吸がある場合は鼻呼吸を意識する時間を作り、舌が下がりやすい場合は正しい舌の位置を覚える練習を行うなど、装置と生活改善をセットで進めます。

歯科医院によっては、お口の筋肉のトレーニングを取り入れることもあり、装置だけに頼らない設計が治療結果を安定させます。

定期通院と調整

1〜2か月ごとに通院し、装置がきちんと合っているか、噛み合わせやあごの成長が計画通りに進んでいるかを確認します。成長に伴って装置のサイズや種類の見直しが必要になることもあるため、自己判断で続けるのではなく、定期的なチェックを前提に進めることが安全です。

また、むし歯や歯肉炎があると治療の妨げになるため、必要に応じてクリーニングや予防処置も並行して行います。

治療終了後の経過観察

歯並びや噛み合わせが整い、鼻呼吸や舌の位置など必要な機能が身についてきた段階で、プレオルソ治療はいったん終了となります。ただし、永久歯への生えかわりは続くため、その後も経過観察を行い、歯並びが再び乱れそうな兆候がないかを確認します。

必要があれば、保定(整えた状態を保つための管理)や追加の治療を検討することもあります。

プレオルソの費用

プレオルソの費用のイメージ

プレオルソ治療は保険が適用されない自由診療となるのが一般的で、費用は歯科医院や地域、通院回数の設計によって差が出ます。検討時は「装置代だけ」ではなく、治療全体で何が含まれるかまで確認しておくと安心です。

費用相場

プレオルソ治療の費用は、一般的に5万円〜20万円程度が相場とされています。この金額には装置代に加えて、装着時の指導料や定期的な通院費用が含まれる場合がありますが、医院によっては検査料や調整料が別になることもあります。

最初に提示された金額が「どこまで込みなのか」を確認することで、途中の想定外の出費を減らしやすくなります。

費用の特徴

プレオルソは既製品の装置を選定して使用するため、歯型をもとに一人ひとり作るオーダーメイド装置と比べて、作製コストが抑えられる傾向があります。その結果、矯正治療の中では比較的費用を抑えた選択肢になりやすい点が特徴です。

ただし、成長に伴って装置のサイズ変更や交換が必要になることもあるため、交換時の費用の扱いも事前に確認しておくとより安心です。

将来の矯正費用にも影響する?

プレオルソを適切な時期に使用し、あごの成長や口の機能が整うことで、将来的に本格的な矯正治療が不要になったり、必要になったとしても治療範囲が小さくなったりする可能性があります。

もちろん全員が2期治療を回避できるわけではありませんが、「今の段階でできることをしておく」ことで、将来の治療期間や費用の負担が軽くなることは十分に考えられます。

開始時期と受診の目安

リビングでじゃれ合う姉弟

「いつから始めればいいのか」は、プレオルソを調べる保護者の方が最も迷いやすい点です。結論としては、年齢だけで決めるのではなく、歯の生えかわりと噛み合わせ、そして口呼吸などの癖の有無をセットで見て判断します。

開始時期の目安

プレオルソは混合歯列期のお子さまに使われることが多く、目安としては5〜10歳前後が中心になります。この時期は、永久歯が生え始めて歯並びが乱れやすい一方で、あごの成長を治療に活かしやすいタイミングでもあります。

逆に、永久歯がすべて生えそろってから「歯をきれいに並べたい」という目的が中心になる場合は、別の矯正方法が必要になることもあります。

早めの相談が役立つサイン

見た目の歯並びだけでなく、日常の様子からも受診の目安が見えてきます。たとえば、口がぽかんと開きやすい、寝ているときに口が開いている、いびきが気になる、食べるのが遅い、発音が気になる、指しゃぶりが長く続いているといった場合は、歯並びの乱れと関連していることがあります。

こうしたサインがあるときは、矯正を今すぐ始めるかどうかに関わらず、検査で原因を整理しておくことに意味があります。

受診時に確認しておきたいポイント

相談時は、プレオルソでどこまでを目標にするのか、装着時間をどのように確保するのか、治療期間の見込みはどの程度か、そして将来的に2期治療が必要になる可能性があるかを確認しておくと安心です。

プレオルソは「合う子には大きなメリットがある一方、合わないケースもある」治療ですので、検査結果をもとに複数の選択肢を比較しながら決めることが大切です。

まとめ

おにぎりを食べる男の子

プレオルソとは、混合歯列期(目安として5〜10歳前後)のお子さまに用いられる、やわらかい素材の取り外し式マウスピース型矯正装置です。日中の1時間程度と就寝時の装着を基本とし、ワイヤー矯正と比べて痛みや違和感が少ない傾向があるため、生活への影響を抑えながら治療を進めたいケースで選ばれています。

一方で、プレオルソは万能ではなく、骨格のずれが大きい場合や、永久歯が生えそろって歯を細かく動かす必要がある場合には、別の治療が必要になることがあります。また、取り外し式である以上、装着時間を守れるかどうかが結果に直結するため、ご家庭での声かけや習慣化が重要です。

お子さまの歯並びが気になる場合は、見た目だけで判断せず、噛み合わせやあごの成長、口呼吸や舌の癖なども含めて検査し、プレオルソで狙えることと狙いにくいことを整理したうえで治療法を選ぶことが大切です。

小児矯正をご検討中の方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

志賀 勇太

■この記事の監修者

志賀 勇太

経歴
  • 平成22年3月 北海道医療大学歯学部 卒業
  • 平成25年4月~平成26年3月 北海道大学口腔顎顔面外科学教室 研修医
  • 平成26年4月 医療法人社団一心会 新札幌いった歯科 入社
  • 平成26年8月 医療法人社団一心会 厚別ウエスト歯科 勤務
  • 平成28年4月 医療法人社団一心会 厚別ウエスト歯科 副院長就任
  • 平成28年10月 医療法人社団一心会 新札幌いった歯科 副院長就任
  • 令和元年7月 相武台ゆうデンタルクリニック 開院
所属学会・資格
  • OTAペリオコース担当講師
  • インビザライン 認定医(プラチナエリートステータス取得)
  • 臨床歯科麻酔管理指導医
  • 顕微鏡歯科学会 会員
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • 日本非抜歯矯正研究会 会員
  • OJ 会員

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