tel:0462065303

ネット予約は初診の方のみ受付可能です

〒252-0011 神奈川県座間市相武台3丁目42-41
小田急小田原線 【相武台前駅】 南口徒歩1分

ブログ

スマーティーと他のマウスピース矯正は何が違う?特徴・効果・費用を比較

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくく、取り外しができる点から人気の高い矯正方法です。近年はさまざまなブランドがあり「どのマウスピース矯正が自分に合っているのだろう」と迷う方も多いでしょう。

その中でもスマーティー(Smartee)は、AIや3Dデジタル技術を活用した新しいマウスピース矯正として注目されています。

この記事では、スマーティーの特徴やメリット・デメリットについて解説します。ほかのマウスピース矯正との違いや費用の目安についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

スマーティーとは

スマーティーを持つ手

スマーティー(Smartree)とは、世界の52カ国以上で使用されているマウスピース矯正です。日本に上陸してから日は浅いですが、20年以上にわたって80万人以上の治療実績があります。

ほかのマウスピース矯正と同様に、透明のマウスピースを装着して交換しながら、少しずつ歯を動かして歯並びを整えます。

スマーティーの大きな特徴は、AI技術や3Dデジタル解析を使用している点です。AI技術や3Dデジタル解析によって、複雑な不正咬合でも的確にシミュレーションすることを実現しています。

スマーティーの特徴

3Dデジタル解析を活用する歯科医師

ここでは、スマーティーならではの特徴を紹介します。

種類がある

スマーティーには種類があり、患者さまの年齢や症例に合わせて適切な治療が受けられるのが特徴です。

  • Smartee GE INFINITI:幅広い大人向け
  • Smartee GS:下顎の位置を改善したい大人向け
  • Smartee Teen:10代の子ども向け
  • Smartee Kinder:混合歯列期の子ども向け

10代の子ども向けのSmartee Teenや、小児向けのSmartee Kinderでは、顎の発育や口腔習癖の改善もサポートします。舌の癖や口呼吸など、歯並びを悪化させる口腔習癖を改善できる点や、顎の成長を利用しながら歯並びを整えられるのは大きなメリットです。

また、Smartee GSでは、従来のマウスピース矯正では難しかった下顎の位置のずれにも対応できる可能性があります。骨格や歯並びの状態にもよりますが、外科手術やワイヤー矯正をせずに下顎の問題にアプローチできるのは大きなメリットといえるでしょう。

AIや3Dデジタル解析を使用している

スマーティーでは、AIによるシミュレーション技術と3Dデジタル解析を活用して、精密な治療計画を立てています。患者さまの歯や顎の位置を立体的にスキャン・解析し、治療前の段階で歯の動きをシミュレーションできるのが特徴です。

AIが歯の動く方向や角度、力のかけ方などを計算し、歯科医師がより正確で効率的な治療計画を立てられるようサポートします。この仕組みによって無理なく歯を移動でき、理想の歯並びへ近づけるのです。

また、従来の印象材を使わずにデジタル技術を用いて型取りができるため、患者さまの負担も軽減できます。

スマーティーのメリット・デメリット

スマーティーのメリット・デメリットのイメージ

ここからは、スマーティーのメリットとデメリットについて解説します。

スマーティーのメリット

スマーティーのメリットは、以下のとおりです。

  • マウスピースが透明で目立ちにくい
  • ワイヤー矯正と比べて違和感を覚えにくい
  • 取り外して食事や歯磨きができる
  • 口腔内を清潔に保ちやすい
  • 歯の動きをシミュレーションできる
  • 症例に応じたプランを選択できる

マウスピースは取り外しができるため、食事や歯磨きのときに外せます。装置の周りに食べかすが残る心配が少なく、口腔内を清潔に保ちやすいのは大きなメリットです。

また、デジタル技術を活用した治療計画により、歯の動きをシミュレーションしながら効率的に治療を進められるのも、スマーティーの魅力です。症例に合わせて複数のプランが用意されているため、軽度の歯並びの乱れから、ある程度複雑な症例まで対応できます。

スマーティーのデメリット

スマーティーをはじめ、マウスピース矯正はすべての症例に対応できるわけではありません。歯並びの乱れが重度の場合や、骨格的なずれを伴うケースでは、ワイヤー矯正や外科的治療が必要になることもあります。

また、マウスピース矯正は自己管理が求められる治療法です。歯を移動させるには、1日20〜22時間以上装着する必要があります。外出や食事の際などでマウスピースを外したままにすると、歯が動かずに治療期間が延びる可能性があるため、注意しなければなりません。

そのほか、スマーティーを導入している歯科医院が限られている点はデメリットといえます。スマーティーでの治療を希望する場合は、取り扱っている歯科医院を公式サイトで確認したうえで受診しましょう。

当院では、お子さまから大人までスマーティーでの矯正治療を実施しています。

スマーティーと他のマウスピース矯正との違い

スマーティーと他のマウスピース矯正との違いを比較するイメージ

ここからは、スマーティーを他のマウスピース矯正との違いについて解説します。

顎の位置調整をサポートできる

従来の矯正治療では、下顎が後方に大きくずれている出っ歯(上顎前突)の症例や、顎の横のズレがある場合には、ワイヤーや外科手術が必要になることが少なくありませんでした。

しかし、スマーティーの一部の種類では、下顎の位置を調整する機能があります。下顎を適切な位置に動かすことで、歯並びや噛み合わせを改善するとともに、横顔のラインも整えられるかもしれません。

従来では手術が必要だった症例でも、マウスピース矯正だけで治療できる可能性があるのです。

費用が安い

自由診療となるため歯科医院によって異なりますが、スマーティーは他のマウスピース矯正ブランドと比べて費用が抑えられる傾向にあります。費用が安い理由は、デジタル技術を活用している点などが考えられます。

ただし、費用がどの程度発生するかは歯並びや噛み合わせの状態によって異なるため、歯科医師に確認しましょう。費用の相場については、後ほどくわしく解説します。

小児矯正にも対応している

前述したとおり、スマーティーは大人だけでなく、混合歯列期や永久歯列期の子どもにも対応可能です。乳歯と永久歯の混合歯列期のお子さまには、口周りの筋肉を鍛え、口呼吸の癖を改善するためのマウスピースが用意されています。

上顎が小さいお子さまには、口蓋を広げる機能をつけることも可能です。口蓋を広げて歯列のスペースを広げることで、永久歯がきれいに並びやすくします。

また、ディズニーとコラボレーションしているのも特徴です。子どもが前向きに矯正治療に取り組めるよう、ケースにはキャラクターがデザインされています。

スマーティーの費用

スマーティーの費用のイメージ

スマーティー(Smartree)は自由診療のマウスピース矯正であり、費用は歯科医院や治療範囲によって異なります。一般的な費用の目安は、部分矯正で20万〜40万円程度、全体矯正で60万〜90万円程度です。

他のマウスピース矯正と同様に、治療費には診断料やマウスピース作製費、調整料などが含まれますが、医院によっては追加費用がかかる場合もあります。初診時に見積もりを出してもらい、料金の内訳を確認しておくと安心です。

また、治療前には3Dスキャンやレントゲン撮影などの検査を行い、その結果に基づいて最適な治療プランを立てます。歯並びの状態や歯の移動量によって、必要なマウスピースの枚数が変わり、治療費にも差が出る仕組みです。

費用の負担を抑えたい場合は、分割払いやデンタルローンを利用できる歯科医院もあります。支払い方法についても、事前に相談しておくとよいでしょう。

まとめ

スマーティーで矯正をする笑顔の女性

スマーティーは、AI技術や3Dデジタル解析を活用したマウスピース矯正です。大人だけでなく、乳歯と永久歯が混在している子どもの矯正にも対応できます。子どもの口呼吸を改善したり、上顎を広げたりするなど、症状に応じた治療が可能です。

また、プランによっては、歯並びや噛み合わせを改善するだけでなく、下顎の位置を調整する機能もつけられます。従来は外科手術が必要だった症例でも、マウスピース矯正のみで治せる可能性があるのは大きなメリットでしょう。

スマーティーによる矯正治療を検討されている方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

オフィスホワイトニングの費用相場!高額な理由も

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

白く美しい歯は、第一印象を左右する大きな要素です。近年では、歯を白くするホワイトニングが注目されており、なかでも歯科医院で行うオフィスホワイトニングが人気を集めています。

しかし、ホワイトニングに興味はあるものの「費用が高そう」「どんな施術なのかわからない」といった不安を抱く方も少なくありません。特にオフィスホワイトニングは自費診療となり、高額な費用がかかるため、事前にしっかりと確認することが大切です。

今回は、オフィスホワイトニングの費用相場や価格が高い理由、さらに施術のメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。ホワイトニングに興味のある方、費用に関して不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

オフィスホワイトニングとは

ホワイトニングのビフォーアフター

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で専門的に行われるホワイトニングのことを指します。これは、歯科医師または歯科衛生士が高濃度のホワイトニング剤を歯の表面に塗布し、特殊な光を照射して歯を白くする施術方法です。

自宅で行うホームホワイトニングとは異なり、短時間で効果を得られるのが大きな特徴です。通常、1回の施術でも白さを実感できることが多く、結婚式や就職活動など特別なイベント前に利用されることも少なくありません。

また、施術は歯科医院で行われるため、歯や歯茎の状態をチェックしながら進められ、安全性も高いとされています。このように、オフィスホワイトニングは、美しい口元を手早く手に入れたい方にとって、非常に効果的な方法です。

オフィスホワイトニングの費用

オフィスホワイトニングの費用のイメージ

オフィスホワイトニングを検討するうえで、多くの人が最も気になるのが費用面ではないでしょうか。オフィスホワイトニングの費用は、1回あたりおよそ2万円〜7万円が一般的な相場です。

ただし、歯科医院ごとに設定されている価格は異なり、使用する薬剤の種類や施術方法、照射機器の性能などによっても金額は変動します。

また、多くの場合は1回の施術だけで理想の白さを得るのは難しく、2〜3回の施術を勧められることもあります。そのため、最終的な費用はトータルで数万円から10万円を超えることも珍しくありません。

さらに、初回限定の割引プランや複数回コースの割引を用意しているクリニックもあり、費用を抑えたい方にはこうしたプランを活用するとよいかもしれません。

いずれにせよ、施術前にカウンセリングを受けて、見積もりを確認することが重要です。

オフィスホワイトニングが高額な理由

オフィスホワイトニングの様子

オフィスホワイトニングは、ほかのホワイトニング方法と比べて費用が高めに設定されています。その理由をいくつかの観点から詳しく見ていきましょう。

専門的な施術が行われるから

オフィスホワイトニングは、国家資格を持つ歯科医師や歯科衛生士によって実施されます。口腔内の状態を確認し、虫歯や歯周病などのリスクを事前にチェックしたうえで、安全に施術が行われます。

このような専門的な対応が必要なため、人件費がコストに反映されることになります。

高濃度の薬剤を使用するから

オフィスホワイトニングでは、市販のホワイトニング製品やホームホワイトニングよりも高濃度の薬剤が使用されます。これにより短時間で効果を出すことが可能になりますが、同時に薬剤の取り扱いには高度な知識と技術が求められます。

安全性を保つための管理体制や高品質な薬剤のコストが、価格に大きく影響しています。

専用の機器を使用するから

ホワイトニングの効果を高めるために、専用のLEDライトやレーザー照射機など、特殊な医療機器が使われます。これらの機器は導入費用が高く、定期的なメンテナンスも必要です。

高性能な設備を維持し、安定した効果を提供するには継続的な投資が必要であり、それが施術費用にも反映されています。

保険が適用されないから

オフィスホワイトニングは、見た目の美しさを目的とした審美歯科の一環であり、健康保険の適用外です。そのため、施術費用はすべて自己負担となり、一般的な治療と比べて高額な費用がかかります。

オフィスホワイトニングのメリット

オフィスホワイトニングのメリットのイメージ

オフィスホワイトニングには高い費用がかかるものの、それに見合うだけの大きなメリットがあります。ここでは、特に注目すべき3つの利点についてご紹介します。

短期間で高い効果が得られる

オフィスホワイトニングの最大の特徴は、即効性の高さです。

1回の施術でも歯の色がワントーン以上明るくなるケースが多く、早ければその日のうちに変化を実感できます。これは、高濃度の薬剤と専用の光照射機器を併用することで、短時間でも効果的に歯の内部にアプローチできるためです。

そのため、短期間で見た目の印象を大きく変えたい方に選ばれる傾向があります。

安全に施術を受けられる

オフィスホワイトニングは、歯科医師または歯科衛生士による専門的な管理のもとで行われます。

施術前には口腔内のチェックがあり、虫歯や歯周病がある場合は先に治療が行われるため、健康状態に応じた安全な処置が可能です。また、施術中に異常が起こった際にもすぐに対応してもらえるので、初めての方でも安心して受けることができます。

ムラになりにくい

自宅で行うホームホワイトニングでは、薬剤の塗布のムラやマウスピースの密着不足などにより、歯の白さにムラが生じることがあります。

しかし、オフィスホワイトニングではプロが丁寧に処置を行うため、均一に薬剤が塗布され、光の照射も的確に行われます。そのため、仕上がりにムラが少なく、全体的にバランスよく白くなるのが特徴です。

オフィスホワイトニングのデメリット

オフィスホワイトニングのデメリットのイメージ

即効性や安全性など、多くの利点があるオフィスホワイトニングですが、すべての人にとって完璧な選択肢とは限りません。ここでは、事前に知っておくべき主なデメリットをご紹介します。

費用が高額になる

上述のとおり、オフィスホワイトニングは保険が適用されない自由診療のため、どうしても費用が高くなりがちです。

1回あたりの施術費用に加え、理想の白さを目指すために複数回の施術が必要になることもあります。その結果、トータルで数万円から十万円以上になる場合もあり、経済的な負担を感じる方もいるでしょう。

施術前には予算を明確にし、プラン内容をしっかり確認することが重要です。

一時的に知覚過敏の症状が出ることがある

高濃度のホワイトニング薬剤を使用することで、一時的に歯がしみる知覚過敏の症状が現れることがあります。冷たい飲み物や風が歯に当たると違和感を覚えるケースもあり、人によっては不快に感じるかもしれません。

ただし、多くの場合は数日以内に症状が落ち着くことがほとんどです。不安がある方は、事前に歯科医師に相談しておくと安心です。

効果の持続期間が短い

オフィスホワイトニングは即効性がある反面、その効果が長く続くとは限りません。一般的には、白さの持続期間は3ヶ月から半年程度といわれており、飲食や喫煙などの生活習慣によって色戻りが早まることもあります。

白さをキープするためには、定期的なメンテナンスやホームホワイトニングとの併用が推奨される場合もあります。

まとめ

白い歯を見せて笑う女性

オフィスホワイトニングは、専門的な施術によって短期間で効果が得られる点が大きな魅力です。即効性や安全性、仕上がりの均一さなど、セルフケアでは得られないメリットが数多くあります。

一方で、保険適用外であることや、知覚過敏のリスク、効果の持続期間といったデメリットも存在するため、自分に合った方法かどうかを見極めることが大切です。

費用面が気になる方は、施術内容や回数、プランの詳細をしっかり確認しましょう。美しい口元を手に入れるためには、正しい知識と選択が何よりの鍵になります。

ホワイトニングを検討されている方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

インビザライン・ファーストとはどんな治療?メリットや対象となる年齢も

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

子どもの歯並びや噛み合わせに不安を感じている保護者の方は多いのではないでしょうか。見た目の問題にとどまらず、将来の咀嚼や発音、顔立ちのバランスなどにも関係する歯並びは、できるだけ早い段階での対処が重要です。

そのようななかで注目されているのが、透明なマウスピース型の矯正装置を使ったインビザライン・ファーストという矯正治療です。

インビザライン・ファーストは、成長期の子どもを対象にした矯正方法で、目立ちにくく、取り外しができる装置を使用するのが特徴です。見た目の自然さや生活へのなじみやすさから、近年多くのご家庭で選ばれるようになっています。

本記事では、インビザライン・ファーストとはどのような治療法か詳しく解説します。メリット・デメリットや適応年齢、治療期間、費用についても解説しますので、小児矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストを持つ手

インビザライン・ファーストとは、6歳から10歳ごろの乳歯と永久歯が混在している時期(混合歯列期)に行う小児向けの矯正治療です。

アメリカのアライン・テクノロジー社が提供するインビザライン・システムの一種であり、成長途中の子どもの歯やあごの発育に合わせて、歯並びや噛み合わせの問題に対応します。

従来の小児矯正ではワイヤーや拡大装置などの固定式装置が多く使用されてきました。

一方で、インビザライン・ファーストは透明で取り外し可能なアライナーを使用することで、見た目の負担や生活への支障を最小限に抑えながら治療が進められます。

3Dスキャナーによる口腔内の精密なデジタルデータに基づいて治療計画を立てるため、一人ひとりの成長や歯の状態に合わせて矯正治療を進めることができます。

インビザライン・ファーストのメリット

インビザライン・ファーストのメリットのイメージ

ここでは、インビザライン・ファーストで治療するメリットについて解説します。

装置が目立ちにくい

インビザライン・ファーストの大きな特徴は、装置が目立ちにくい点です。

固定式の装置を使用する場合、口を開けたときに目立つことがあり、見た目を気にする子どもも少なくありません。特に学校生活では、友人との関わりのなかで、装置を見られるのが恥ずかしいと感じるケースもあります。

インビザライン・ファーストは、そうした心理的な負担を軽減し、自然な見た目を保ちながら治療を進めることが可能です。写真撮影や発表の場などでも目立たず、お子さんが見た目を気にせずに日常生活を送れることは、大きな安心材料となるでしょう。

装置の取り外しができる

インビザライン・ファーストの装置は自分で取り外しが可能です。装置を外して食事ができるため、装置に食べ物が挟まる心配もありません。また、歯みがきもしやすく、虫歯や歯周病のリスクを抑えることができます。

ただし、外したまま長時間放置すると計画どおりに歯を動かせなくなるため、装着時間の管理は重要になります。

痛みや違和感が少ない

インビザライン・ファーストでの治療は痛みや違和感が少ないとされています。

インビザライン・ファーストでは、アライナーと呼ばれる装置を装着して段階的に少しずつ歯を動かします。歯に強い力が一気に加わることがないため、ほかの矯正方法に比べて痛みが少ないといわれているのです。

また、治療に使用するアライナーは非常に薄く滑らかに作られています。そのため、装着しても違和感が少ないのです。そのため、お子さんも安心して治療を進められるでしょう。

顎の成長を促しながら歯並びを整えられる

成長期の矯正治療で特に重要なのが、顎の正しい発育を促すことです。

インビザライン・ファーストでは、お子さんの顎の成長を促しながら歯並びを整えることができます。たとえば、上顎が狭い場合には、アライナーによって緩やかに横方向へ広げながら歯列を整えることも可能です。

骨格がまだ柔軟な子どもの時期だからこそ実現できるアプローチであり、大人になってからでは難しい調整もこの時期であれば対応しやすいのです。

精密な計画をもとに治療を進められる

インビザライン・ファーストでは、最初に3Dスキャナーを用いてお口の中を詳細にデジタル計測し、そのデータをもとに治療計画を立てます。

専用ソフトで歯の動きを段階的にシミュレーションしながら治療を進めるため、治療の見通しがつきやすく、保護者の方も安心して治療に臨めます。また、治療開始前に仕上がりのイメージが視覚的に確認できるのも魅力の一つです。

インビザライン・ファーストのデメリット

インビザライン・ファーストのデメリットのイメージ

インビザライン・ファーストには多くの利点がありますが、一方で理解しておくべきデメリットも存在します。ここでは、その代表的なデメリットについて解説します。

適応となる症例が限られている

インビザライン・ファーストは、すべての歯並びの問題に対応できるわけではありません。たとえば、重度の歯の重なりや顎の骨格に大きな問題がある場合、十分な効果が得られないことがあります。

インビザライン・ファーストが適応となるかどうかは、歯科医師の判断をもとに慎重に見極める必要があります。

装着時間を守らなければ効果が出にくい

インビザライン・ファーストで使用するアライナーは、1日20〜22時間装着する必要があります。

しかし、アライナーの装着時間を守らないと、歯の動きが計画通りに進まず、治療の効果が出にくくなってしまいます。特に小さなお子さまは、自分で装着時間を管理することが難しく、装着忘れが起こりやすい傾向にあります。

そのため、保護者の方が日々の生活のなかで装着状況を確認し、声かけや習慣づけを行う必要があります。

紛失や破損する恐れがある

治療に使用するアライナーは取り外しができるという利便性がある反面、紛失や破損といったリスクも伴います。特に外出先や学校で外した際に、ティッシュに包んだまま捨ててしまったり、うっかり落として壊したりするケースは少なくありません。

アライナーを紛失・破損すると、再作製が必要になることもあります。その場合、追加で費用が発生することもあります。

インビザライン・ファーストの適応年齢

インビザライン・ファーストの適応年齢のイメージ

インビザライン・ファーストは、主に6歳から10歳前後の混合歯列期のお子さんを対象とした治療法です。この時期は、乳歯と永久歯が混在しており、顎の成長も著しいため、歯列や噛み合わせに対して効果的な介入が可能です。

永久歯がすべて生えそろう前に矯正を始めることで、スペース不足の解消や歯の萌出方向の誘導につながります。

ただし、すべてのお子さんに適応となるわけではなく、成長の進み方や歯の状態によってはほかの矯正方法が提案されることもあります。

インビザライン・ファーストの治療期間

インビザライン・ファーストの治療期間のイメージ

インビザライン・ファーストの治療期間は、1年から1年半程度とされています。

治療期間の長さは、歯並びの状態や矯正の難易度、アライナーの装着状況によって変動します。例えば、軽度の歯列不正であれば短期間で終了することもありますが、顎の成長誘導を伴うようなケースでは1年以上かかることもあります。

計画どおりに治療を進めるためには、アライナーの装着時間を守ること、定期的に歯科医院で検診を受けることが大切です。

インビザライン・ファーストの費用

インビザライン・ファーストにかかる費用のイメージ

インビザライン・ファーストの費用は、一般的に40万円〜60万円程度が相場とされています。

ただし、歯並びの状態や歯科医院によって治療にかかる費用は異なります。この費用とは別に、精密検査の費用や通院時の調整料などがかかるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

まとめ

インビザライン・ファーストで矯正をした女の子と母親

インビザライン・ファーストは、成長期の子どもを対象としたマウスピース型の装置を使用した矯正治療です。顎の成長を促しながら歯並びを整えることができる点が特徴です。また、装置が目立ちにくく、取り外しができるなど、多くのメリットがあります。

一方で、装着時間を守る必要がある、紛失・破損する可能性があるといった注意点もあります。治療効果を十分に得るためには、適応時期や症例をしっかりと見極め、信頼できるしか石とよく相談することが欠かせません。

インビザライン ファーストは、顎の成長する時期にあるお子さんだからこそできる矯正方法です。お子さまの将来のために、最適なタイミングで治療を始めることが何より重要です。

小児矯正を検討されている方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

歯周外科治療とは?行う内容や費用、治療後の過ごし方を解説

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

歯周病が進行すると、歯を支える骨や組織に大きなダメージが及び、通常の歯周治療では改善が難しくなることがあります。そのようなケースで選択されるのが、歯周外科治療です。歯周外科治療は、歯周病の進行を食い止め、歯を長く健康に保つための重要な治療法の一つです。

この記事では、歯周外科治療とはどのような治療法なのか、どのようなケースで行われるのか、術後はどのように過ごすべきかなどを詳しく解説します。

歯周外科治療とは

歯周外科治療の様子

歯周外科治療とは、歯周病の進行によって生じた歯周ポケット内の炎症組織や歯周病原菌を除去し、健康な歯周組織の回復を目指す治療です。具体的には、歯茎を切開して目視で確認しながら、深いポケット内に沈着した歯石や炎症組織を取り除く治療が中心となります。

歯周外科治療の目的は、以下の通りです。

  • 炎症の除去
  • 歯周組織の再生
  • 将来的な歯の喪失の防止

歯周外科治療が必要なケース

歯周ポケットが深い歯ぐき

歯周外科治療は、重度の歯周病によって歯周組織(歯ぐき・歯槽骨・歯根膜など)が破壊され、通常のスケーリングやルートプレーニングなどの処置では改善が見込めない場合に必要となります。特に、以下のようなケースで歯周外科治療が必要になる可能性があります。

歯周ポケットが深い場合

健康な歯ぐきでは、歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)は3mm以下です。

しかし、歯周病が進行すると歯周ポケットと呼ばれる溝が深くなり、4mm以上の状態になっていきます。特に、6mm以上になった場合は重度の歯周病と診断されます。

通常の歯みがきでは歯周ポケット内部の汚れや細菌を取り除くことが難しいため、炎症が悪化する恐れがあります。歯周ポケットが深くなった場合は、歯周外科治療によって深部までアプローチし、ポケットの内部に付着した炎症物質や細菌を除去する必要があるのです。

歯根が露出している場合

歯周病が進行し、歯茎が大きく下がって歯根が露出している場合、その部分が虫歯になりやすいです。象牙質が露出して知覚過敏の症状が出ることもあるでしょう。こうした歯茎の退縮に対しては、歯肉移植などを行い歯根を覆うことで、症状の改善を目指します。

歯周組織が大きく破壊されている場合

歯を支える骨や歯茎が欠損している場合、通常のスケーリングやルートプレーニングだけでは不十分で、外科的アプローチが必要です。歯周外科治療によって破壊された歯周組織を再構築し、歯の安定性を高めます。

歯周外科治療で行う内容

歯周外科治療の様子

歯周外科治療と一口にいっても、患者様の歯周病の進行度や症状に合わせてさまざまな治療法があります。歯周外科治療では、主に次のような治療法が行われます。

フラップ手術

フラップ手術は、歯周ポケットが深くなり、歯石や細菌が取り除けない場合に実施される手術です。フラップ手術では、歯茎を切開して歯の根元を露出させ、直接細菌を目視しながら汚れを徹底的に除去します。

汚れを取り除いたあとは、歯茎を元に戻して縫合します。手術時間は30分から1時間程度で、麻酔を施して行うのが一般的です。手術後に痛みが出ることもありますが、数日で軽快します。

歯周組織再生療法

歯周組織が大きく損傷した場合、再生させることを目的とした治療法です。失われた歯茎や骨を再生・修復するために、特殊な薬剤を使用します。

GTR法

GTR法は、特殊な膜を使って歯槽骨や歯根膜などを再生する治療法です。通常、顎の骨よりも歯茎のほうが再生速度が早いため、何もしないと顎の骨のためのスペースを歯茎が奪ってしまいます。そのため、歯ぐきの細胞と顎骨の細胞を分け、双方を適切に再生させることを目指します。

エムドゲイン法

エムドゲインとは、豚の歯胚から抽出したタンパク質を使用して歯周組織の再生を促す方法です。歯周病などによって欠損した歯槽骨と歯根の間にエムドゲインを塗布すると、歯根表面にタンパク質が結合して歯周組織の再生を誘導します。

骨誘導再生法

歯茎を剥離して、骨を作りたい部分に自家骨、または骨補填材を入れて骨の再生を促す方法です。

歯周形成手術

歯周形成手術は、歯茎が下がって露出した歯根をカバーし、歯肉の形態を改善することを目的とした治療です。歯茎が後退すると審美性が損なわれるだけでなく、知覚過敏の原因にもなります。手術により歯肉を歯根部に再配置し、歯の露出を防ぐことで、見た目の改善とともに歯の保護を図ります。

歯周外科治療の費用

歯周外科治療の費用を説明する歯科医師

ここでは、歯周外科治療の費用の目安を確認しましょう。

歯周病の外科治療は保険が適用されるケースとそうでないケースがあります。フラップ手術の費用は、保険適用3割負担の場合で7,000円程度です。歯周組織再生療法では、8,000円〜2万円程度が目安でしょう。

一方、特殊な薬剤を使用した場合などは自費診療となるため、10万〜20万円程度かかる可能性があります。

歯周外科治療の流れ

歯周外科治療の診察の様子

以下に、歯周外科治療の流れについて詳しく解説します。

診察

まず、問診や歯周ポケットの深さ、出血、歯のグラつきなどの検査を行います。初診では、患者さまの歯周病の進行度、全身の健康状態、治療に対する希望を確認します。レントゲン撮影を通じて、歯を支える骨の減少具合も把握ます。

歯周基本治療の実施

歯周病の進行を食い止め、外科治療の効果を最大限に引き出すため、歯周基本治療(スケーリング・ルートプレーニング)を行います。これにより、歯石やプラークを除去し、歯周ポケットの炎症を抑え、歯茎の状態を改善します。

歯周外科治療の実施

歯周基本治療だけでは、状態が改善されない場合は歯周外科治療を実施します。麻酔を行い、歯肉を切開して歯根や歯周組織にアクセスし、深部の感染源や炎症組織を除去して清掃します。処置後は縫合し、組織の再生を促します。

治療後の定期メンテナンス

外科治療で改善した歯周状況を維持できるかは、術後の管理に大きく依存します。治療完了後は、口内の細菌の増殖や再感染による炎症や骨の破壊を防ぐために、定期的に歯科医院を受診する必要があります。

通常は、治療後の状態を評価するために1〜3か月後に再評価を行います。定期的なメンテナンスを怠ると、歯周病が再発したり他の歯に問題が起こったりする可能性があるため、歯科医師の指示に従って通院を続けましょう。

歯周外科治療後の過ごし方

歯周外科治療後の注意点イメージ

治療が完了した後の過ごし方にも注意が必要です。治療部位は非常にデリケートな状態にあるため、適切なアフターケアを心がけなければなりません。ここでは、歯周外科治療後の過ごし方について詳しく解説します。

治療当日の注意点

歯周外科治療を行った当日は、麻酔の効果が切れた後2〜3時間は食事を控えてください。麻酔が効いている間は感覚が鈍くなっているため、火傷したり誤って口内を噛んだりする可能性があります。

また、痛みや腫れが出ることがありますが、歯科医師から処方された痛み止めや抗生剤を服用して対処しましょう。患部を冷やす場合は、保冷剤をタオルなどで包んで行ってください。

食事に関する注意点

歯周外科治療後は、食事に対する注意が必要です。特に、治療当日は、麻酔の影響が残っているため熱いものや硬いものは避け、柔らかく刺激の少ない食事を選びましょう。例えば、おかゆ、スープ、ヨーグルト、蒸しパンなどが良いでしょう。

また、治療部位での咀嚼は避け、反対側の歯で噛むよう心がけてください。刺激物や硬い食べ物は、傷口を刺激する恐れがあるため、治療後数日間は控えることが推奨されます。

口腔ケアに関する注意点

歯周外科治療の直後には、患部に刺激が加わらないよう注意が必要です。治療後数日は、治療部位を歯ブラシで強くこすらないようにし、優しく磨くことが大切です。

ヘッドが小さい子供用の歯磨きや、毛束が1本のワンタフトブラシなどを使用すると、患部を避けながら歯磨きしやすいです。

まとめ

歯周外科治療後の健康な歯ぐきで笑顔を見せる女性

歯周外科治療は、歯周病が進行して歯を支える骨や歯茎に大きなダメージが生じた場合に必要となる治療です。外科治療と聞くと不安に思うかもしれませんが、適切に実施すれば歯を守れます。

歯周外科治療を検討されている方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

急速拡大装置とは?メリット・デメリット、費用も

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

子どもの矯正治療においては、顎の成長を利用して骨格から改善する方法が有効とされており、そこで使用される装置の一つが急速拡大装置です。

あまり耳馴染みのない名前かもしれませんが、この装置は狭い上顎の幅を短期間で拡大し、口腔環境を大きく改善することが可能です。

今回は、急速拡大装置とは何か、どのようなメリット・デメリットがあるのか解説します。小児矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

急速拡大装置とは

急速拡大装置の模型

矯正治療において、歯だけでなく顎の骨格そのものにアプローチする方法があります。その代表的なものが急速拡大装置です。この装置は、上顎の中央にある骨の継ぎ目に力を加えて、左右に少しずつ拡げる仕組みになっています。

主に上顎の幅が狭く、歯が並びきらない子どもに使用されることが多く、骨がまだ成長途中で柔らかい時期に導入することで、大きな効果が期待できます。装置は上顎の奥歯に固定され、中央にあるネジを保護者の方が歯科医師の指示に従って回していきます。

急速拡大装置は、従来の矯正では対応が難しい骨格的な問題にも有効な治療法です。

急速拡大装置のメリット

急速拡大装置のメリットのイメージ

次に、急速拡大装置の具体的なメリットについて詳しく解説します。

短期間で顎の幅を広げることができる

急速拡大装置の最大の特徴は、短期間で上顎の幅を広げられるという点です。通常の歯列矯正は数年かかることが一般的ですが、この装置では短期間で目に見える変化が現れます。

これは装置が骨の接合部に直接作用するためで、特に成長期の子どもにおいては骨の柔軟性が高く、効果も出やすいです。治療開始のタイミングを適切に見極めれば、効率的に顎の成長を誘導することができます。

抜歯を回避できる

歯並びが悪くなる主な原因の一つに、顎が小さくて歯が並びきらないことが挙げられます。従来の矯正治療ではスペース確保のために健康な歯を抜歯するケースもありました。

一方で、急速拡大装置を用いることで顎の幅自体を広げられるため、抜歯せずに矯正できる可能性があります。歯を失うリスクを減らすことができるのは、お子さんや保護者の方にとっても大きな安心材料となります。

口呼吸の改善につながる

顎の幅が狭いと鼻腔が圧迫され、自然と口呼吸になることがあります。口呼吸は虫歯や歯周病の原因となるだけでなく、睡眠の質を下げたり、集中力の低下を引き起こしたりする可能性があります。

急速拡大装置により上顎の幅を広げることで、鼻腔も広がり、鼻呼吸がしやすくなるとされています。その結果、全身の健康状態の改善にもつながる場合があります。

歯並び・噛み合わせの改善につながる

顎の幅が狭いと、前歯が重なったり、奥歯の噛み合わせがずれたりすることがあります。急速拡大装置を使って顎の幅を広げることで歯を並べるスペースを確保できます。これによって、歯が自然に並びやすくなるのです。

急速拡大装置のデメリット

急速拡大装置のデメリットのイメージ

急速拡大装置には多くのメリットがありますが、一方でいくつかの注意点やデメリットも存在します。以下で具体的に解説します。

設置直後は痛みや不快感が出やすい

急速拡大装置を取り付けた直後は、顎の骨が広がる力が加わるため、違和感や軽い痛みが生じることがあります。

特に装着から数日間は、食事がしにくくなったり、会話がしづらいと感じたりする方も少なくありません。また、ネジを回すたびに締め付けられるように感じる場合もあります。

これらの症状は一時的なもので、1週間程度で慣れるため、過度に心配する必要はありません。痛みが続くときは歯科医師に相談しましょう。

装置が目立ちやすい

急速拡大装置は固定式の装置で、口を開けた際に目立つことがあります。特に笑ったり話したりしたときに金属部分が見えるため、見た目を気にするお子さんにとっては心理的なハードルとなることもあります。

発音しにくくなる

装置が上顎に固定されることで、舌の動きが制限され、一部の発音がしづらくなることがあります。特にさ行やた行の音が不明瞭になるケースが多く、会話時に不便さを感じることがあります。

ただし、こちらも慣れてくると自然と発音が安定してくるため、日常生活への影響は徐々に少なくなります。

口腔内の清掃が難しくなる

装置の構造上、食べかすが溜まりやすく、歯ブラシが届きにくい部分も多くなります。そのため、虫歯や歯肉炎になるリスクが高まります。

歯磨きをするときは歯ブラシだけでなく、専用のブラシやフロスを使って丁寧にケアすることが重要です。また、歯科医院で定期的にクリーニングを受けて装置周辺に付着した汚れを除去してもらいましょう。

すべての方に適応となるわけではない

急速拡大装置は、すべてのお子さんに適応となるわけではありません。特に成長が終了した成人では、上顎の骨がすでに硬く癒合しているため、装置だけで骨を広げるのは難しくなります。そのため、顎の骨が柔軟な成長期の子どもに限られるのが一般的です。

成人の場合は、外科的処置を併用しなければならないこともあるため、適応の可否については歯科医師の専門的な判断が欠かせません。

急速拡大装置を使用する期間と費用

急速拡大装置を使用する期間と費用のイメージ

治療を始める際に気になるのが、装置を使う期間とその費用です。急速拡大装置の使用期間は、おおよそ3〜6ヶ月程度が一般的です。ほかの小児矯正の方法に比べて治療期間が短い傾向があります。

急速拡大装置の費用は、おおむね3万円〜10万円程度が相場です。加えて、精密検査の費用や通院時の調整料などが別途加算される場合もあります。事前に見積もりを確認し、十分に納得したうえで治療を進めることが大切です。

急速拡大装置を使用するときの注意点

急速拡大装置を使用するときの注意点のイメージ

急速拡大装置を正しく使用しなければ十分な効果が得られなかったり、思わぬトラブルが発生したりすることもあります。ここでは、使用中に特に注意すべきポイントを見ていきましょう。

歯科医師の指示どおりにネジを回す

急速拡大装置の中央部分にはスクリュー(ネジ)があり、これを歯科医師の指示に従って回すことで顎の幅を拡大していきます。

しかし、このネジを回す回数やタイミングを自己判断で変更してしまうと、顎に過剰な負担がかかったり、逆に効果が得られなかったりする恐れがあります。そのため、必ず歯科医師の指示に従って、正しい手順と頻度でネジを回すようにしましょう。

わからない場合や不安がある場合は、歯科医院に相談することが重要です。

しっかり歯磨きをする

急速拡大装置は食事のときに取り外すことができないため、食べ物が引っかかりやすく、通常よりも虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

装置の周囲やネジの部分には汚れが溜まりやすく、磨き残しが発生しやすいため、毎日の歯磨きをより丁寧に行う必要があります。特に装置の周辺には、タフトブラシなどの補助的な清掃用具を活用し、細かい部分までしっかり清掃することが大切です。

定期的な通院を怠らない

急速拡大装置による治療は、進行状況を定期的に確認しながら進めることが非常に重要です。顎の拡大の進み具合、装置の状態、口腔内の衛生状態などを歯科医師がチェックすることで、トラブルの早期発見と対応が可能になります。

また、装置の調整や拡大終了後の保定装置への切り替えなども必要なため、通院を怠ると治療効果が損なわれる可能性があります。治療の効果を最大限に引き出すためには、歯科医師の指示通りに診察を受けることが非常に重要なのです。

まとめ

急速拡大装置で矯正をした笑顔の女の子

急速拡大装置は、上顎の幅を短期間で広げることができる矯正装置です。抜歯を回避できたり、口呼吸や噛み合わせを改善できたりなど多くのメリットがあります。

一方で、装置特有の不快感や目立ちやすさ、清掃の難しさなど、日常生活への影響も少なからずあります。そのため、治療を始める前には十分な説明を受け、慎重に検討することが大切です。気になる方は、歯科医院で相談してみるとよいでしょう。

小児矯正を検討されている方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

インプラント治療の相場と費用の内訳!高額な理由と費用を抑える方法も

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

歯を失ってしまったときの治療方法として、近年注目を集めているのがインプラント治療です。見た目が自然でしっかりと噛めるようになることから、多くの方に選ばれています。

しかし、インプラント治療はほかの治療法に比べて費用が高くなる傾向があります。「相場はどのくらいなのか?」「なぜ高いのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

今回は、インプラント治療の費用相場やその内訳、高額になる理由、費用を抑える方法まで詳しく解説していきます。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インプラント治療とは

インプラント治療の様子

インプラント治療とは、歯を失った部分の顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を装着することで歯の機能と見た目を回復する治療方法です。

ブリッジや入れ歯とは異なり、周囲の歯に負担をかけることなく、天然歯に近い噛み心地や美しさを再現できるのが大きな特徴です。

治療には外科的な手術が必要であり、顎の骨の状態によっては骨造成といった追加の処置が必要となる場合もあります。そのため、治療期間は数ヶ月に及ぶこともありますが、長期的な安定性や機能性を求める方にとっては非常に有効な選択肢といえます。

インプラント治療の費用相場

インプラント治療の費用イメージ

インプラント治療を検討する際、多くの方がまず気になるのが費用です。インプラント治療の費用は、1本あたり30万円から50万円程度が一般的な相場とされています。

ただし、骨の状態や治療内容によってはこれより高額になることも少なくありません。また、都心部にある歯科医院や著名な歯科医師が在籍する医院では、さらに高額な費用がかかる場合もあります。

この費用とは別に、術前検査の費用や骨造成手術の費用、定期的なメンテナンスの費用などもかかる可能性があるため、事前に確認することが重要です。

インプラント治療の費用の内訳

インプラント治療の費用の内訳イメージ

ここでは、インプラント治療にかかる費用の内訳を具体的に見ていきましょう。

手術費用

インプラント治療において最も中心となるのが、インプラントを顎の骨に埋め込むための手術です。この手術にかかる費用には、施術そのものだけでなく、消毒や滅菌処置にかかる設備費、使用する麻酔などの費用も含まれます。

費用の目安としては、1本あたり10万円〜30万円前後が一般的です。

人工歯の費用

人工歯はインプラント体の上に装着される部分で、見た目と噛み合わせに大きく関わります。使用する素材によって費用が異なり、ジルコニアやオールセラミックなどの高品質な素材を選ぶと、1本あたり10万円~15万円ほどになることがあります。

より自然な見た目や耐久性を求める場合は費用が高額になりますが、審美的な満足度は非常に高くなります。

骨造成の費用

顎の骨が不足している場合や骨密度が低い場合、インプラントを安定させるために骨造成などの処置が必要になります。これらの処置には5万円~20万円程度の追加費用がかかることがあります。

個人の口腔状態によって必要な処置が異なるため、事前の診査とカウンセリングが重要です。

メンテナンスの費用

インプラント治療後は定期的にメンテナンスを受ける必要があります。定期的にメンテナンスを受けることで、インプラント周囲炎などのトラブルを防ぐことができます。費用は1回あたり3,000円〜1万円が相場で、年に2〜3回の受診が推奨されます。

インプラント治療が高額な理由

インプラント治療が高額な理由を考えるイメージ

なぜインプラント治療はこれほど高額になるのか、その理由について解説します。

高度な技術と経験が必要とされるから

インプラント治療は、ただ歯を補うだけのものではありません。

顎の骨の状態や神経の位置をしっかりと把握しながら、人工の歯根を正しい位置に埋め込むという、非常に繊細で専門性の高い手術です。そのため、この治療を行う歯科医師には、豊富な経験はもちろん、高度な技術と知識が求められます。

熟練した歯科医師が手がけることで治療の成功率が高まり、長期的な安定性も期待できますが、その分、治療費にも反映されることになります。

使用する素材が高品質なものだから

インプラント治療に使用される素材は、人体との親和性が高く、耐久性や機能性にも優れたものが採用されます。人工歯根には主に医療用チタンが使われ、人工歯にはジルコニアやオールセラミックといった自然な見た目を持つ高品質な素材が選ばれます。

これらの素材は、見た目の美しさだけでなく、長期間にわたり口腔内で安定して機能することが求められるため、どうしてもコストが高くなります。安全性と信頼性を確保するためには、質の高い素材の使用が欠かせないのです。

設備を整える必要があるため

安全で精度の高い治療を行うためには、先進的な医療機器と衛生的な治療環境が不可欠です。例えば、顎の骨の状態を立体的に確認できるCTスキャナーや、手術のシミュレーションが可能なソフトウェア、滅菌処理が行き届いた手術室など、専用の設備が必要です。

これらの導入や維持には相応のコストがかかるため、治療費に反映されることになります。質の高い設備を備えている歯科医院ほど、治療の安全性と成功率が高くなる傾向があります。

インプラント治療の費用負担を抑える方法

インプラント治療の費用負担を抑えるため医療費控除を活用するイメージ

インプラント治療は高額になりがちですが、いくつかの工夫により費用を抑えることも可能です。

医療費控除を活用する

インプラント治療は原則として保険適用外ですが、医療費控除の対象となります。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えるときに、確定申告を行うことで受けられる所得控除のことです。

家族分の医療費も合算が可能で、通院時に利用した公共交通機関の交通費なども対象になります。治療を受けた際は領収書を保管し、必要書類をそろえて確定申告を行いましょう。これにより、実質的な負担を減らすことができます。

複数の歯科医院で見積もりを取る

インプラント治療は自由診療のため、歯科医院によって価格設定が大きく異なります。同じ内容の治療でも数十万円の差が出ることも珍しくありません。治療の質や実績も考慮しつつ、複数のクリニックでカウンセリングを受け、見積もりを比較することが大切です。

ホームページで費用の目安を公開している歯科医院もあるため、事前に情報収集しておくとよいでしょう。

分割払いとデンタルローンを利用する

高額な一括支払いが難しい場合は、分割払いやデンタルローンの利用も選択肢のひとつです。

多くの歯科医院では、治療費を分割で支払えるプランを用意しており、月々の負担を軽減できます。さらに、金融機関と提携したデンタルローンを利用することで、より柔軟な支払いが可能となります。

ただし、金利や手数料がかかる場合があるため、事前に条件をよく確認することが重要です。治療費がネックでインプラントを諦める前に、こうした支払い方法の活用を検討してみる価値は十分にあります。

インプラント以外の治療法も検討する

費用面でインプラント治療に不安を感じる場合は、ほかの選択肢についても検討してみることが大切です。代表的な代替治療にはブリッジや部分入れ歯があり、これらはインプラントに比べて治療費を抑えられる傾向があります。

特に保険適用となる場合は、自己負担が大きく軽減されるため、経済的な負担を抑えることが可能です。

ただし、ブリッジは両隣の健康な歯を削る必要があり、入れ歯はズレることがあるといったデメリットもあります。

それぞれの治療法にはメリットとデメリットがあるため、歯科医師とよく相談してご自身に合った治療法を選ぶことが重要です。

まとめ

インプラント治療を終え笑顔を見せる女性

インプラント治療は、見た目の美しさや噛む力の回復に優れた治療法ですが、費用が高額になる点は多くの方にとって悩みの種です。

費用の相場は1本あたり30万円〜50万円程度であり、手術費用や人工歯、骨造成、メンテナンスなどの要素が総費用に影響を与えます。また、高額となる背景には、歯科医師の技術力や使用する素材、設備投資など、さまざまな要因があります。

とはいえ、医療費控除の活用や複数の歯科医院での見積もりの比較、デンタルローンの利用など、費用負担を抑える方法も存在します。後悔のない治療を受けるためにも、情報をしっかりと収集し、信頼できる歯科医院で自分に合った治療を受けることが大切です。

インプラント治療を検討されている方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

歯医者で口臭を改善できるって本当?治療法と自宅でできる対策も

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

口臭は自分では気づきにくく、他人からも指摘されにくいデリケートな問題です。

しかし、実際には多くの人が悩んでおり、その原因や対策を正しく理解していないケースも少なくありません。市販のマウスウォッシュやガムなどで一時的に口臭を抑えることはできても、根本的な改善には至らないことが多いのが現実です。

そのようななか、注目されているのが歯医者での口臭治療です。

今回は、歯医者で本当に口臭を治すことができるのか、そもそも口臭の原因とは何なのか解説します。歯科医院で行われる治療や自宅でできるケア方法についても解説しますので、口臭にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

歯医者で口臭を改善できる?

歯医者で口臭を改善できるか説明するイメージ

口臭の多くは口の中に原因があり、歯科医院での診察・治療によって改善できるケースが多く存在します。特に歯周病や虫歯、舌の汚れ(舌苔)などが口臭の主要な要因であり、これらは歯科での専門的なケアによって改善が可能です。

また、口臭測定器を用いた診断や、患者さんの状態に合わせた口腔ケア指導も行われており、口臭の原因を見える化してアプローチすることができます。

ただし、すべての口臭を歯科医院で改善できるわけではなく、内科的疾患や心理的要因が関係している場合には、ほかの専門科との連携が必要なケースもあります。そのため、まずは歯科医院で正確な原因を突き止めることが、口臭治療の第一歩となるでしょう。

口臭の原因

口臭の原因になる歯周病のイメージ

口臭にはさまざまな原因があり、それぞれに応じた対処が必要となります。ここでは代表的な4つの口臭のタイプについて解説します。

生理的口臭

生理的口臭は、誰にでも起こる自然な口臭です。主に、起床時・空腹時・緊張時などに発生しやすく、唾液の分泌量が減少することで、口内の細菌が繁殖しやすくなるのが原因です。

たとえば、朝起きたときに口の中が乾いていたり、口の中がネバつくと感じたりするのは、生理的口臭が強くなっているサインです。これらの口臭は、通常、食事や水分補給、歯磨きなどによって改善され、一時的なものが多いため、深刻に悩む必要はありません。

ただし、口腔ケアが不十分な場合は、生理的口臭が慢性化しやすくなるため注意が必要です。

病的口臭

病的口臭は、歯周病や虫歯、舌苔、ドライマウスなどの口腔内の疾患が原因で発生する強いにおいを伴う口臭です。特に歯周病は、歯肉の炎症や膿、歯垢の蓄積によって悪臭を発することが多く、放置すると進行して口臭がひどくなっていきます。

また、糖尿病や胃腸障害、鼻や喉の病気などが原因で発生する全身疾患に由来する口臭も病的口臭に含まれます。

これらは歯科だけでなく、医科の診断と連携した対応が必要となる場合があります。病的口臭は一時的なものではなく、継続的に強いにおいが続くことが特徴であり、自己判断でのケアでは改善が難しいケースも少なくありません。

飲食物による口臭

口臭のなかには、特定の飲食物が原因で一時的に発生するものもあります。

代表的なのは、にんにく、たまねぎ、ニラ、アルコール、コーヒーなどです。これらに含まれる成分が血液中に吸収されたあと、肺を通じて体外に放出されることで、強いにおいが口から出るようになります。

このタイプの口臭は一時的なものであり、時間の経過とともに自然に軽減しますが、食後すぐに人と会う予定がある場合などには注意が必要です。対策としては、水分を多めに摂取する、食後に歯磨きやうがいを行うなどが挙げられます。

また、毎日の食事内容が偏っている場合や、加工食品や脂質が多い食生活を続けていると、腸内環境が乱れ、結果的に体内からにおいが出るケースもあります。食生活を見直すことも、飲食物による口臭を防ぐ有効な方法です。

心理的口臭

心理的口臭とは、実際には口臭がほとんどない、またはまったくないにも関わらず、本人が強く口臭を気にしてしまう状態を指します。精神的な不安やストレスが原因となっている場合が多く、周囲からは臭わないと指摘されても納得できない傾向があります。

このような状態は、過去に口臭を指摘された経験や、対人関係のストレスなどがきっかけで発症することがあり、本人の生活や人間関係に大きな影響を及ぼすこともあります。

歯科での検査によって明確な原因が見つからない場合でも、患者さんの不安を軽減するためのカウンセリングや心療内科との連携が求められます。

口臭を改善するために歯医者で行われる治療

口臭改善のために歯科医院で歯のクリーニングをするイメージ

歯科医院では、専門的な診断と治療に基づいて、根本的な口臭の改善を目指します。以下に代表的な治療方法をご紹介します。

歯周病治療による改善

歯周病は病的口臭の最大の原因と言われており、歯茎の奥で悪臭を放つガスが発生します。

歯科医院では、歯石の除去(スケーリング)や歯周ポケットの洗浄、抗菌剤の使用などで炎症を抑え、歯周病をコントロールしていきます。この治療によって、口臭の原因菌が減少し、口臭も次第に軽減されます。

初期の歯周病であれば数回の治療で改善が期待できますが、重度の場合は長期的な通院とホームケアの徹底が必要です。

舌苔の除去とケア

舌の表面に付着する白や黄の汚れ、いわゆる舌苔(ぜったい)は、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)を多く発生させる場所です。

歯科医院では、専用の舌ブラシや器具を用いて安全に舌苔を除去します。また、自宅でのケア方法についても指導が行われ、舌を傷つけずに清潔に保つ方法が学べます。自己流で舌を強くこすると逆効果になることがあるため、歯科医院で正しい方法を学ぶことが重要です。

口腔内の清掃と指導

歯科医院では、歯のクリーニングを通じて、普段の歯磨きでは取り切れない歯垢や汚れを除去し、口腔内の衛生環境を整えます。加えて、正しい歯磨きの方法や使用すべき歯ブラシ・歯間ブラシの種類など、個人に合わせた口腔ケアの指導も行います。

このようなプロフェッショナルケアとセルフケアの両立が、口臭を防ぐための鍵となります。

自宅でできる口臭対策

口臭対策で専用ブラシで舌苔を除去するイメージ

歯医者での治療とあわせて、日常生活のなかでできる口臭対策も非常に重要です。以下に、効果的な自宅での予防・改善方法をご紹介します。

しっかり歯磨きをする

毎日の歯磨きは、口臭予防の基本です。

ただし、間違った方法で磨いていては十分な効果が得られません。歯と歯茎の境目や奥歯の裏側、歯間部など、汚れが残りやすい場所を丁寧に磨くことが重要です。

また、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間や歯と歯茎の境目に付着した汚れも落としましょう。これにより、プラーク(歯垢)を減らし、口臭の原因となる細菌の繁殖を防ぐことができます。

舌のケアを習慣にする

舌の表面には、食べカスや細菌が付着しやすく、放置すると舌苔となって強い口臭の原因になります。舌専用のブラシを使用して、優しく舌を清掃することを習慣にしましょう。

ただし、力を入れすぎると舌を傷つける可能性があるため、力を入れすぎず、奥から手前に軽くこするのが基本です。舌磨きは1日1回、朝の歯磨き時に行うのが効果的です。

唾液の分泌を促す

口臭の原因の一つに、口の中の乾燥があります。

唾液には、細菌の繁殖を抑える働きがあり、口の中を清潔に保つ役割を担っています。そのため、こまめに水分補給をすることが大切です。加えて、キシリトール入りのガムを噛む、よく噛んで食事をすることで、唾液の分泌を促すことができます。

また、加齢やストレスによって唾液の分泌量が減少することもあるため、乾燥を感じたら早めの対策を心がけましょう。

食生活を見直す

食事内容は口臭と密接に関係しており、毎日の食生活を見直すことで口臭の改善につながるケースもあります。

にんにくやニラ、アルコールなど、においの強い食品は一時的に口臭を悪化させる原因となります。また、肉類や脂っこい食事ばかりに偏ると、腸内環境が乱れ、体の内側からにおいが発生することもあります。

さらに、極端な糖質制限や食事抜きのダイエットは、体内の代謝バランスが崩れ、独特な口臭が出ることもあります。

口臭対策としては、食物繊維を多く含む野菜・果物を摂取すること、そしてよく噛んで食べる習慣を取り入れることが効果的です。バランスのとれた食事は、口腔環境の改善だけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。

毎日の食事を見直すことが、口臭予防の第一歩といえるでしょう。

まとめ

口臭を治療して笑顔で働く男性

口臭は多くの人が悩んでいるにも関わらず、その原因や適切な対処法について十分に理解されていないことが多い問題です。市販の口臭ケア用品では一時的に改善されることがあっても、根本的な原因を解決するには限界があります。

その点、歯医者での専門的な診断と治療は、病的口臭の改善に非常に有効です。歯周病治療や舌苔の除去、口腔内のクリーニングなどによって、口臭の元となる要因を取り除くことが可能です。また、自宅での丁寧なケアや生活習慣の見直しも口臭対策には欠かせません。

まずは、歯科医院で診察を受けて、正確な原因を突き止めることが大切です。口臭は改善できます。恥ずかしがらずに、歯医者で相談してみましょう。

口臭にお悩みの方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

横向きに生えた親知らずは抜歯が必要?抜歯の流れと注意点

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

親知らずは、一般的に20歳前後に生えてくる最後の歯で、歯列の一番奥に位置します。親知らずがまっすぐ生えないケースも多く、顎のスペースが足りずに横向きや斜めに生えてくることも少なくありません。

横向きに生えた親知らずは、隣の歯に悪影響を与えたり、歯ぐきを圧迫して炎症を起こしたりする可能性があるため、抜歯が検討されることが一般的です。

この記事では、親知らずが横向きに生える原因や、抜歯が必要とされる理由、抜歯の具体的な流れなどについて詳しく解説します。

親知らずが横向きに生える原因

親知らずが横向きに生えて違和感を感じ頬を押さえる男性

親知らずが横向きに生える原因として、顎のスペース不足が挙げられます。現代人は、食生活の変化により、顎がしっかりと発達していないケースが多くみられます。顎が十分に発達していないことで、親知らずが正しい位置に生えるためのスペースが確保できず、横向きに倒れて生えるのです。

横向きに生えた親知らずは抜歯したほうがよい?

横向きに生えた親知らずは抜歯したほうがよいかスマホで調べる女性

横向きに生えた親知らずは、抜歯を推奨されることが多いです。そもそも、親知らずは歯列の最奥に生えるため、歯ブラシが届きにくく汚れが残りやすいです。虫歯や歯周病のリスクが高いため、抜歯を検討することが少なくありません。

さらに、横向きに生えている場合、歯冠が露出していないことが多いです。歯茎や顎の骨に一部が埋まっていることが非常に多く、この場合は汚れが蓄積されやすいです。

また、横向きの親知らずは、周囲の歯を押し広げたり、歯並びに悪影響を与えたりする可能性もあります。そのため、痛みや炎症がなくても、将来的なリスクを避けるために、横向きの親知らずは抜歯することが多いのです。

横向きに生えた親知らずを放置するリスク

親知らずの説明をするイメージ

親知らずが横向きに生えていても、目立った症状がなければ抜歯の必要性は感じないかもしれません。

しかし、放置するとさまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。特に「疲れた時や寝不足の時など、たまに歯茎が腫れることがある」という場合、親知らずが影響していることも少なくありません。

ここでは、横向きに生えた親知らずを放置するリスクをご紹介していきます。

周囲の歯を圧迫する

親知らずが横向きに生えていると、前歯や隣の歯を圧迫して、歯並びが悪化する可能性があります。歯並びに影響が出なかったとしても、隣接する歯の根元が吸収されるリスクがあります。将来的に隣接する歯の寿命が短くなるリスクもあるでしょう。

虫歯や歯周病のリスクが高まる

親知らずが横向きに生えていると、歯ブラシが届きにくく、清掃が不十分になりやすいです。そのため、親知らず自体や周囲の歯に歯垢がたまり、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

特に、親知らずとその手前の歯の間には汚れが溜まりやすく、細菌の温床となって慢性的な炎症を引き起こすこともあります。虫歯や歯周病が重症化すれば、治療にも時間がかかり、その他の健康な歯にも悪影響が及ぶ可能性があります。

噛み合わせへの悪影響

親知らずの位置がずれていると、噛み合わせに影響を及ぼすこともあります。上下の歯がうまく噛み合わず、咀嚼時に不快感や違和感を覚えることもあるでしょう。噛み合わせが悪化すると、顎関節に負担がかかり、顎関節症になるリスクも高まります。

横向きに生えた親知らずを抜歯する流れ

横向きに生えた親知らずのレントゲン写真

横向きに生えた親知らずの抜歯は、まっすぐ生えた歯の抜歯よりも複雑で、専門的な技術と精密な処置が求められます。歯ぐきの奥深くに埋まっていることが多いため、一般の歯科医院ではなく、口腔外科を受診するケースも少なくありません。

ここでは、横向きに生えた親知らずを抜歯する際の一般的な流れについて解説します。

検査・診断

まずはレントゲン撮影やCT撮影により、親知らずの状態(本数、向き、埋伏の程度など)を把握します。通常の抜歯では、専用の器具で歯冠を掴んで引き抜くというシンプルな手法ですが、横向きに埋まった親知らずの場合はこの方法はできません。歯冠と歯根を分割してから取り除くことになります。

局所麻酔

抜歯の際は局所麻酔を行います。麻酔が効き始めると、歯ぐきの感覚が失われるため、痛みは感じなくなります。

歯ぐきの切開

麻酔が効いたことを確認したら抜歯を始めます。歯ぐきを切開して、親知らずを露出させます。

歯の分割・抜歯

そのまま抜くと隣の歯を傷つける可能性があるため、歯を分割します。分割した歯を一つずつ取り除くことで、周囲の組織への影響を最小限に抑えるのです。

縫合と止血

歯を完全に除去した後、切開した歯茎を縫合します。糸が溶けるタイプの自己吸収糸を使用することもあれば、1週間ほど後に外す糸を使用することもあります。圧迫止血を行い、出血が落ち着いた段階で処置は終了となります。

必要に応じて、再度レントゲン撮影を行い、歯の破片が残っていないか確認することもあります。

親知らずを抜歯したあとの注意点

親知らずを抜歯したあとの注意点を指さし確認する女性の手元

親知らずの抜歯は局所麻酔を用いて行われますが、処置が終わった後は腫れや痛みが生じることがあります。抜歯後の数日は治癒のために重要なタイミングですので、歯科医師の指示に従って過ごしましょう。

以下に、抜歯後の具体的な注意点について説明します。

血行が促進されるような行為を避ける

局所麻酔が切れると痛みが生じることがあります。血行が促進されると腫れや痛みが悪化することが多いので、安静に過ごすことが大切です。

運動をしたり湯船に浸かったり、血行が良くなるような行為は1週間程度は避けましょう。

食事と飲み物の選択

術後は出血や痛みを避けるため、食事と飲み物に注意が必要です。まず、抜歯当日はお粥やスープ、ヨーグルトなどのやわらかい食事をとりましょう。熱いものや硬いもの、刺激物は避け、常温の水や薄めたスポーツドリンクを少しずつ飲むことが推奨されます。

また、ストローの使用も避けたほうが良いでしょう。吸引力で治癒に必要な血餅が剥がれ、出血が止まりにくくなる恐れがあります。

痛みと腫れへの対処

抜歯後の痛みは通常、麻酔が切れた数時間後から2〜3日がピークになります。歯科医師から処方された鎮痛剤を指示通りに使用するのが基本ですが、痛みが強い場合は無理をせず再度受診しましょう。

また、抜歯部位の腫れは冷やすことで軽減できます。氷を入れた袋などをタオルで包み、頬の外側から優しく当てると効果的です。冷却は15〜20分おきに行い、長時間続けるのは避けましょう。

口腔ケアの工夫と制限

抜歯部に直接は触れず、他の歯はやさしく清掃しましょう。舌ブラシを活用して舌の汚れも除去し、口内の衛生を保つことが重要です。

ただし、強いうがいは避けてください。強くうがいをすると、血餅が剥がれるリスクがあります。少量の水で軽く口内をすすぐ程度に留め、出血や腫れを悪化させないようにしてください。

経過観察を続ける

抜歯後は、歯科医師が設定した期間後に再度診察を受けることが重要です。特に、痛みの程度が変わらない、腫れが引かない、膿のようなものが出る、発熱などの症状がある場合には、早めに相談することが大切です。

まとめ

笑顔でミーティングする若い男女

横向きに生えた親知らずは、周囲の歯や歯ぐきに悪影響を及ぼすリスクが高いです。放置すると、歯並びの乱れや虫歯・歯周病の原因となるほか、場合によっては腫れや感染を引き起こすこともあります。そのため、抜歯を検討することが非常に多いです。

処置は複雑になりやすいため、信頼できる歯科医院での診断と治療が必要です。また、抜歯後は適切なケアと痛み・腫れへの対処が重要です。気になる症状がある場合は、早めに歯科医師に相談するようにしましょう。

横向きに生えた親知らずの抜歯を検討されている方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

床矯正とは?メリット・デメリットや治療期間、費用も

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

子どもの歯並びや噛み合わせは、見た目の印象だけでなく、発音や咀嚼、全身の健康にも深く関わっています。

近年では、永久歯が生え揃う前の段階から矯正治療を始める早期矯正に注目が集まっており、そのなかでも床矯正(しょうきょうせい)は負担が少ない方法です。

特に、成長期の子どもの顎の発育を利用しながら、歯がきれいに並ぶスペースを作ることができるため、抜歯を避けたいと考える保護者の方に選ばれています。

今回は、床矯正とはどのような治療法か解説します。メリット・デメリットや治療期間、費用の目安についても解説しますので、お子さまの歯並びについてお悩みの方や、矯正治療を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

床矯正とは

床矯正のアライナーを手にする子ども

床矯正(しょうきょうせい)とは、取り外し可能な装置を使い、成長期の子どもの顎の幅を広げることで、歯が正しく並ぶためのスペースを確保する矯正方法です。

歯に力を加えて動かすのではなく、顎の骨の発育をコントロールすることで、永久歯がきれいに並ぶ環境を整えることを目的としています。

この治療では、プレート型の装置を使用し、中央にあるスクリュー(ねじ)を保護者の方が定期的に回すことで、少しずつ顎の幅を広げていきます。一般的には小児期に行われることが多く、特に6〜12歳ごろの顎の成長が活発な時期に効果を発揮します。

また、装置は自分で取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすく、日常生活への負担が少ないのも特徴です。永久歯が生えるスペースが足りないといった早期のサインに対応できる、予防的な意味合いもある矯正方法です。

床矯正のメリット

床矯正のメリットイメージ

床矯正には、ほかの矯正方法にはない複数のメリットがあります。以下で詳しく見ていきましょう。

取り外しができるため衛生的

床矯正で使用する装置は、お子さん自身で簡単に取り外すことができるのが大きな特徴です。食事や歯磨きの際には装置を外せるため、口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯肉炎などのリスクを軽減できます。

特に固定式の装置を使用した治療では、装置まわりの清掃が不十分になりがちですが、床矯正なら普段通りに歯磨きができるため、保護者の方にとっても安心です。日々のケアがしやすい点は大きなメリットといえるでしょう。

痛みが少ない

床矯正は、装置のスクリューを少しずつ調整しながら顎の骨の幅を広げていく仕組みのため、強い力で急激に歯を動かすような治療と比べて、痛みや不快感が少ないのが特徴です。

成長期の子どもは骨がやわらかく、矯正による圧力にも順応しやすいため、無理のない力で顎の成長を促すことができます。

抜歯を避けられる可能性がある

矯正治療において、歯が並ぶスペースが十分にない場合には抜歯が必要になることがあります。

しかし、床矯正では顎の幅を広げることによってスペースを作るため、抜歯せずに済む可能性が高くなります。将来的に永久歯がすべて生え揃うことを見越して、計画的にスペースを確保することができるのは大きなメリットです。

成長を利用した自然な矯正が可能

床矯正は、成長期の子どもの顎の発育を活かして歯並びを整える治療法です。特に6歳から12歳ごろは、顎の骨がやわらかく成長も活発なため、この時期に治療を行うことで、自然なかたちで歯がきれいに並ぶためのスペースを作ることができます。

成長に逆らうのではなく、成長を味方にしながら進める矯正方法なので、身体への負担が少なく、仕上がりも自然な見た目になるのが大きな特徴です。

また、早期に顎の発育を整えることで、将来的に本格的な矯正が不要になったり、抜歯を避けられたりする可能性もあります。

床矯正のデメリット

床矯正のデメリットイメージ

一方で、床矯正には注意すべき点や制限もあります。メリットだけでなく、デメリットについても理解しておきましょう。

装置の装着時間が短いと効果が出にくい

床矯正の装置は、自分で取り外しができる反面、装着時間が不十分だと計画通りに効果が現れにくくなるという課題があります。一般的には、装置を1日12〜14時間以上装着する必要があります。

とくに小さなお子さんの場合、自分で装置の管理をするのが難しく、つい装着を忘れたり、嫌がって外したりすることも少なくありません。そのため、保護者の方のサポートが不可欠です。

決められた装着時間を守らなければ、治療期間が延びたり、十分な結果が得られなかったりする可能性があるため、家庭での協力体制が非常に重要になります。

発音しにくくなる

床矯正の装置を装着すると、舌の動きが制限され、特に装着初期には発音がしづらくなることがあります。サ行やタ行など、舌を使って発音する音が聞き取りにくくなるケースもあり、学校や日常生活での会話に支障を感じるお子さんもいます。

この発音のしにくさは、装置に慣れてくるにつれて徐々に軽減されることが多いですが、個人差があります。特に言語発達の途中にある子どもにとっては、一時的とはいえストレスに感じることもあるでしょう。

歯を動かすことはできない

床矯正は主に顎の幅を広げてスペースを作る治療法であり、個々の歯を直接移動させることはできません。そのため、歯並びの乱れが重度で、歯をピンポイントで動かす必要がある場合には、ほかの方法が選択されることがあります。

特にすでに永久歯が生え揃っている段階や、歯が大きく重なっているケースでは、床矯正だけで理想的な歯並びを得ることは難しい場合があります。

そのため、必要に応じて永久歯が生えそろってから、ワイヤー矯正などの他の治療と組み合わせて対応することがあります。

装着を嫌がる子どももいる

床矯正で使用する装置は取り外しができますが、それは同時に外したままにするリスクにもつながります。

特に慣れないうちは、装置を口に入れることを嫌がるお子さんも多く、保護者の方のサポートが重要になります。モチベーションを維持するために、装着の習慣づけや褒める工夫が必要です。

床矯正の適応年齢

床矯正の適応年齢の子ども

床矯正は、顎の成長が活発な子どもを対象にした治療法です。

床矯正の効果が最も期待できるのは、乳歯から永久歯に生え変わる6〜12歳ごろです。この時期は、顎の骨がまだ柔らかく、成長も著しいため、装置による誘導がしやすいのが特徴です。

特に上顎の拡大は12歳を過ぎると難しくなることが多いため、早期の受診と判断が重要になります。永久歯がきれいに並ぶ土台を作ることができれば、将来的に本格的な矯正を回避できる可能性もあります。

床矯正の治療期間

床矯正の治療期間イメージ

治療期間は、顎の成長具合や歯並びの状態によって異なりますが、一般的には1〜3年程度が多いとされています。

ただし、装置の装着時間が不十分だったり、装置の調整が適切に行われなかったりすると、それ以上かかることもあります。

反対に、装着時間をきちんと守り、定期的な通院を欠かさなければ、スムーズに治療が進む傾向にあります。

床矯正の費用

床矯正の費用イメージ

床矯正の費用は、使用する装置の種類や治療期間、通院頻度によって異なりますが、一般的には20万〜40万円程度が相場です。

床矯正をはじめとした矯正治療は、基本的に保険適用の対象にはなりません。自由診療となるため、初診時に必ず費用の内訳を確認することが大切です。

まとめ

床矯正で歯列が整い笑顔を見せる子どもと家族

床矯正は、成長期の子どもの顎の発育を活かして、永久歯が並ぶスペースを確保する矯正方法です。装置の取り外しができるため衛生的で、痛みも少なく、抜歯を避けられる可能性があるなど、多くのメリットがあります。

一方で、装置の装着時間を守らないと効果が得られにくいといった注意点もあります。

適切な時期に始めることで、のちの本格的な矯正治療を回避できる場合もあるため、早めに相談することが重要です。お子さまの歯並びに不安がある場合は、まず歯科医院でカウンセリングを受けて相談しましょう。

小児矯正を検討されている方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

インビザラインとは?メリット・デメリットから治療の流れまで

こんにちは。座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」です。

インビザラインは、透明なマウスピースを使用した矯正治療です。装置が目立ちにくく、取り外しが可能な点が特徴です。

しかし「デメリットはないの?」「どういうふうに治療が進むの?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、インビザラインの基本的な仕組みから、メリットやデメリット、治療の流れなどについて詳しく解説します。

インビザラインとは

インビザラインのマウスピースを装着しようとしている女性

インビザラインとは、透明なマウスピース型の矯正装置を使用して歯並びを整える方法です。従来の金属製のワイヤーやブラケットを使用した矯正治療(ワイヤー矯正)とは異なり、装置が非常に目立ちにくく取り外しが可能です。

インビザラインでは、患者さま一人ひとりの歯並びに合わせたカスタムメイドのアライナー(マウスピース)を使用します。マウスピースを1〜2週間ごとに交換することで、治療を進めていきます。

また、治療前に3Dスキャナーなどを用いて歯の状態を精密にシミュレーションすることも特徴です。どのように治療が進むのかが可視化されるため、安心して治療に臨めるでしょう。

インビザラインは軽度〜中程度の歯並びの乱れに対応でき、前歯のすき間や軽度の出っ歯、噛み合わせのずれなど、多くのケースで適応が可能です。骨格に大きな問題がある重度の不正咬合や、抜歯が必要な場合には、対応が難しいこともあります。

インビザラインのメリット

インビザラインのメリットのイメージ

インビザラインには、従来のワイヤー矯正にはない数多くの利点があります。ここでは、インビザラインの主なメリットについて詳しく見ていきましょう。

装置が目立ちにくい

インビザラインで使用するマウスピースは透明なので、装着していても目立ちにくいです。人と接する仕事をしている方や、学校生活を送っている方など、矯正中の見た目が気になる方は多いでしょう。

装置が透明で見た目に影響しにくい点は、インビザライン矯正の大きなメリットといえます。

取り外しができる

インビザラインのメリットのひとつは、食事や歯磨きの際に装置を取り外すことができる点です。食事の制限がなく、歯磨きも普段通りに行えるため、口腔内を清潔な状態に保ちやすいでしょう。

ワイヤー矯正の場合は、装置が汚れやすくブラッシングがしにくいため、丁寧なケアをしないと虫歯や歯周病になるリスクが高まります。そのリスクを抑えられることは、インビザラインの特徴です。

痛みや違和感が少ない

金属を使った矯正では、唇や頬の内側などに装置が当たって傷ができたり、金属アレルギーの症状が出たりすることがあります。インビザラインでは、なめらかに加工された樹脂製のマウスピースを使用するため、粘膜への刺激が少なく、口内炎などのリスクも抑えられます。

痛みに弱い方や、これまでに矯正中の違和感に悩んでいた方でも、スムーズに治療に取り組めるかもしれません。

治療計画を可視化できる

治療開始前に3Dスキャナーと専用ソフトを用いて、歯の動きをシミュレーションします。これにより、どのように歯が動いていくか、最終的にどのような歯並びになるのかを視覚的に確認できます。

治療のゴールが明確になれば、安心して治療に取り組めるでしょう。

通院回数が少ない

通院回数が少ないのも、インビザラインの大きな特徴です。通常、ワイヤー矯正では月に1回程度の頻度で受診して装置の調整をしなければなりません。

一方、インビザラインでは、患者さま自身でマウスピースを交換して治療を進めていきます。歯科医院への通院は1〜2ヵ月に一度程度が一般的です。

インビザラインのデメリット

インビザラインのデメリットのイメージ

インビザラインには多くのメリットがありますが、デメリットやリスクがないわけではありません。治療を進める場合は、デメリットやリスクについても理解しておきましょう。

装着時間を守る必要がある

マウスピースの装着時間を守らないと、治療計画通りに歯が動かない可能性があります。そのため、治療期間が延びたり、期待した効果が得られなかったりするかもしれません。

マウスピースの装着時間は1日20時間以上が推奨されており、食事や歯磨きのとき以外のほとんどの時間、マウスピースを装着していなければならないのです。自己管理が苦手な方の場合、インビザラインは向かないかもしれません。

適応できない症例もある

インビザラインは、軽度から中等度の不正咬合に対応できる治療法です。重度の歯列不正や骨格的な問題を伴うケースでは、十分な治療効果が得られないことがあります。

こうした症例では、ワイヤー矯正などの別の治療法が推奨される場合があり、インビザラインがすべての患者さまに適しているわけではありません。

マウスピースの管理が必要

インビザラインでは、患者さま自身でマウスピースを管理しなければなりません。適切に管理できていないと、破損や紛失のリスクが高まり、治療が遅れる要因になります。外出時のケースの携帯、家庭での保管場所の決定など、自己管理が治療の成否を左右するといえるでしょう。

また、飲食の際にはマウスピースを外さなければなりません。マウスピースをつけたまま飲食すると虫歯や歯周病のリスクが高まるためです。飲食のたびに着脱しなければならないため、負担に感じる方もいるかもしれません。

費用の負担が大きい

インビザラインによる矯正治療は、健康保険の適用対象外となります。全額自己負担になるため、患者さまにかかる経済的な負担は小さいとはいえません。

費用は歯科医院によっても異なりますが、一般的に60万円から120万円程度が相場とされています。歯並びの状態や治療の進み方によっては、追加費用が発生することもあるでしょう。

インビザラインでの治療の流れ

インビザラインの初回カウンセリング

インビザライン治療は、初回カウンセリングから治療完了まで、いくつかの段階を経て慎重に進められます。ここでは、インビザラインでの治療の流れをわかりやすく説明します。

初回カウンセリング

まずは初回カウンセリングを行います。口腔内の状態を確認し、歯並びの悩みなどをお伺いします。

精密検査

口腔内検査やレントゲン撮影による歯の状態の確認、お顔の写真撮影などを行います。虫歯や歯周病など、口腔トラブルが見つかった場合は、それらの治療を優先します。

治療計画の立案・説明

次に、検査結果に基づいて詳しい治療計画を作ります。使用するマウスピースの枚数や治療期間・費用の目安などの説明があるため、疑問点があればこのタイミングで確認しておきましょう。

マウスピースの作製

治療計画が決定すると、マウスピースの作製に進みます。装置の作製には通常2〜4週間程度かかるでしょう。

マウスピースが完成したら、装着方法や管理の仕方について詳しい説明を受けます。その後、ご自身で治療を進めていきます。

定期的な通院とマウスピースの交換

治療期間中は、1~2週間ごとにマウスピースを交換します。交換頻度は歯科医師の指示に従いましょう。

継続的にマウスピースを装着することで、少しずつ歯が移動していきます。1〜2ヶ月に一度ほどの頻度で通院し、治療が計画通りに進んでいるかチェックを行います。

歯の移動にかかる期間は一般的に6ヶ月〜2年ほどですが、症例によってはさらに長くなることもあります。また、装置の装着時間を守れていない場合は治療期間が延びやすいので注意しましょう。マウスピースは、1日20時間以上装着することが推奨されています。

保定期間

歯の移動が終わって歯並びが整った後は、歯並びを安定させるための保定期間に入ります。リテーナーと呼ばれる装置を使用して、歯の位置を固定させます。

保定期間は歯科医院や症例によって異なります。1〜2年程度と指示されるケースもあれば、歯の移動にかかった期間と同程度と指示されるケースなどもあります。

まとめ

リビングで寛ぐ女性

インビザラインは、目立ちにくいマウスピース型の矯正装置を使用して、歯並びを整える治療法です。装置は取り外しができるため、日常生活におけるストレスが少ないことから、幅広い年代の方から注目されています。

一方で、装着時間の管理が必要で、適応できない症例があるなどデメリットもあります。インビザラインによる治療を成功させるためには、メリットだけでなくデメリットも理解しておきましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、座間市相武台、小田急線「相武台前駅」南口より徒歩1分にある歯医者「相武台ゆうデンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、地域の皆様のお口の健康を守り、豊かな人生になるよう寄り添う事を理念にしています。一般歯科だけでなく、予防歯科や矯正治療、口臭治療、ホワイトニングなど、さまざまな診療にあたっています。

当院のホームページはこちら、初診のネット予約LINEの無料相談もお受けしておりますので、ぜひご覧ください。

お支払いにクレジットカードをご利用いただけます(自費のみ)お支払いにクレジットカードをご利用いただけます(自費のみ)

VISA MasterCard JCB AMERICAN EXPRESS Diners Club
Quacareer[クオキャリア]新卒歯科衛生士募集中|採用情報・見学申し込みはこちら Quacareer[クオキャリア]経験者歯科衛生士募集中|採用情報・見学申し込みはこちら
© 2019 SOBUDAI YU Dental clinic,All Rights Reserved.