乳歯がグラグラする
原因と対処法
乳歯がグラグラする原因としては、以下の4つが挙げられます。対処法も併せて解説します。
生え変わりの準備
乳歯に関しては、歯がグラグラしていても、積極的な処置が不要な場合があります。それは永久歯への生え変わりの準備として、乳歯がグラグラしている場合です。
乳歯は全部で20本生えてきますが、6~12歳くらいの時期に必ず抜け落ちるときがきます。
その準備として乳歯の歯根は吸収が進み、歯がグラグラする症状が現れるのです。
通常は乳歯がグラグラしてから数週間程度で自然に抜け落ちます。
【対処法】見守る(経過観察)
ホワイトニングコーディネーターとは、歯科審美学やホワイトニングについて専門的な知識を身に付けた歯科衛生士が持つ資格です。
現代、ホワイトニングの普及により多くのホワイトニング方法がございますが、歯をどの程度まで白くしたいか等、患者様のご要望を汲み取りご提案させていただきます。
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外傷
乳歯がグラグラする原因で比較的多いのが外傷です。転んだ際に歯をぶつけると、歯根が折れたり、乳歯が亜脱臼したりします。ケースによって歯槽骨が損傷していることもあります。
【対処法】歯の固定や抜歯
外傷による乳歯の動揺は、歯の固定や抜歯などで対処します。こうしたケースはレントゲン撮影を行わなければ、正確な状態がわからないため、必ず歯科医院を受診するようにしてください。
歯周病
進行した歯周病では、歯ぐきや歯槽骨の破壊が起こり、歯がグラグラするようになります。これは乳歯も例外ではありません。
【対処法】歯周病治療
歯周病によって乳歯がグラグラしている場合は、歯周病治療が必要となります。
むし歯
むし歯によって乳歯がボロボロになると、安定性を失ってグラグラするようになります。
【対処法】むし歯治療
むし歯に感染した歯質を取り除き、必要に応じて根管治療を行います。その上で土台と被せ物を装着します。
大人の歯がグラグラする
原因と対処法
大人の歯である永久歯がグラグラする原因と対処法も基本的に子どもと同じです。外傷、歯周病、むし歯が原因で歯がグラグラするようになります。
唾液検査でわかること
- 外傷 → 固定や抜歯
- 歯周病 → 歯周病治療
- むし歯 → むし歯治療
これ以外にも被せ物や土台の脱落、歯根破折などに
よって大人の歯がグラグラすることもあります。
被せ物や土台の脱落
むし歯治療後に装着した被せ物や土台が外れると、歯の安定性が失われてグラグラすることがあります。また、こうしたケースではむし歯の再発を伴っていることが多い点に注意が必要です。
【対処法】補綴治療やむし歯治療療
外れた土台や被せ物を元の位置に戻します。それが難しい場合は、装置を再製作した上で装着します。むし歯が再発している場合は、むし歯治療や根管治療を行います。
歯根破折
歯の根っこが割れる歯根破折は、転倒や交通事故による外傷を負っていなくても、ある日突然、起こることがあります。
歯根は、歯の安定性を担う重要なものなので、それが割れたら自ずと動揺度も高くなります
【対処法】破折部の接着や抜歯
歯根の割れ方によっては、破折部を専用の薬剤で接着することがあります。その他、割れた歯根だけを切除する方法や抜歯する方法などが治療法として挙げられます。どの対処法が適切であるかは、精密検査を行ってみなければわかりません
大人の歯を抜くことに
なった場合の選択肢
歯がグラグラするときは、原因や重症度に応じて治療法は変わりますが、いずれも最終的な手段として抜歯が用意されています。その中でも大人の歯を抜くことになった場合は、抜歯後の治療法も考えなければいけません。
現状、大人の歯を抜いた場合の治療法としては、入れ歯・ブリッジ・インプラントという3つの選択肢が挙げられます。
入れ歯
入れ歯は、抜いた歯を着脱式の装置で補う治療法です。周りに健全な歯が残っている場合は、部分入れ歯を作ることになります。部分入れ歯は、人工歯とプレート状の義歯床(ぎししょう)、残った歯に引っ掛けるクラスプからなります。
入れ歯は、残った歯が支えとなるため、残存歯を大きく削ったり、外科手術を行ったりする必要はありません。また、患者様が装置を自由に取り外せるという点は、入れ歯特有のメリットといえます。
一方、入れ歯には装置が目立ちやすい、安定性が低くてズレやすい、壊れやすく寿命が比較的短いなどのデメリットも伴います。
ブリッジ
ブリッジは、抜いた歯を固定式の装置で補う治療法です。歯を抜いた部分には「ポンティック」という歯冠だけの人工歯を配置して、左右に被せ物の形をした人工歯を連結します。
つまり、ブリッジのもっとも標準的な構造は、3つの人工歯が連なっています。歯を抜いた部分の両隣の歯は、歯冠部を削り、欠損部に橋を架ける(ブリッジ)のような形で装置を固定します。
ブリッジは、基本的に人工歯だけからなる装置なので、入れ歯よりも目立ちにくく、噛み心地も良いでしょう。ただ、周りに健全な歯がなかったり、抜いた歯の本数が多かったりする場合は、ブリッジの適応が難しくなります。
また、ブリッジによる治療では、健全な天然歯を比較的大きく削らなければならないというデメリットを伴います。
インプラント
インプラントは、抜いた歯を固定式の装置で補う点はブリッジと同じです。ブリッジとの違いは、残った歯を削る必要がなく、噛み心地が天然歯に近いという点です。
なぜならインプラントでは、歯を抜いた部分にチタン製の人工歯根を埋め込むからです。
この構造は天然歯とほぼ同じであることから、インプラントは入れ歯やブリッジよりも審美性・機能性・耐久性に優れています。
装置の寿命も長く、お口全体の健康維持・増進にも寄与することでしょう。そんなインプラントにも外科手術が必要、健康保険が適用されない、顎の骨の状態が悪いと治療できないなどのデメリットを伴います。
歯周病でも歯は
グラグラします
歯がグラグラする症状は、歯周病が原因であることも珍しくありません。歯周病は、歯ぐきや歯槽骨に炎症が起こり、組織の破壊が進んで行く病気なので、その進行に伴って歯がグラグラするのは自然な症状です。
そんな歯周病は、歯周基本治療と歯周外科治療で治すのが一般的です。
歯周基本治療
歯周基本治療は、お口の中の歯周病菌の数を減らすことが主な目的です。外から見える部分の歯石は「スケーリング」で取り除き、歯周ポケットの中に形成された歯石は「SRP(スケーリング・ルートプレーニング)」で除去します。
患者様への歯磨き指導も併せて行い、歯垢や歯石の形成を抑えます。その結果、歯ぐきや歯槽骨の炎症反応がなくなり、歯周病の症状も安定します。
歯周外科治療
歯周基本治療で改善が見込めないケースでは、外科的な処置が必要となります。SRPでも取り除けないほど深い歯周ポケットが形成されている場合は、歯ぐきをメスで切開して歯根面を露出させた上でSRPを行います。
進行した歯周病によって破壊された歯ぐきや歯槽骨は、歯周組織再生療法で回復することが可能です。
「ブルーラジカル」という新しい治療の選択肢
座間市の相武台ゆうデンタルクリニックでは、ブルーラジカルという世界初の歯周病治療器を用いた歯周病治療に対応しております。
ブルーラジカルとは、過酸化水素と特定の波長の青色光を用いたラジカル殺菌技術で、深い歯周ポケット内の歯周病菌を効率的に殺菌する方法です。ブルーラジカルを用いた歯周病治療なら、痛みが少ない、治療時間が短い、歯周病菌を化学的に殺菌することが可能です。
ブルーラジカルは、東北大学が開発した先進の医療機器ですが、もうすでに厚生労働省の認可を受けており、安全性や確実性は保証されています。そんなブルーラジカルについてさらに詳しく知りたい方は、当院の「ブルーラジカル」のページをご覧ください。
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